フレッシュな二ツ目から重鎮までが幅広い年齢層が出演 講談ボタニカル「男が語る男の世界」
映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。 【水先案内人 長井好弘のおススメ】 ベテラン講談師・神田すみれが2022年に立ち上げた「講談ボタニカル」。ボタニカルとは「植物由来の成分をもつもの全般」のこと。リーダーの芸名も「すみれ」である。「草のように強く、花のようにカラフルに」を合言葉に、興味深いテーマの講談会を催してきた。 今回は「男が語る男の世界」。一時は女性の演者ばかりが目立っていた講談界だが、近年は男性の入門者が急増し、男性のみが出演する講談会も珍しくなくなっている。フレッシュな二ツ目の神田伊織と一龍斎貞司、上り調子の中堅・神田山緑、今や重鎮の宝井琴梅、宝井琴柳という幅広い年齢層の個性派をそろえた出演者たちが、どんな「男の世界」を見せてくれるのか。 ちなみに「植物由来」の会ではあるが、「草食男子」は見当たらないような……。 <公演情報> 講談ボタニカル「男が語る男の世界」 5月29日(水) 東京・お江戸両国亭 ■演目 一龍斎貞司 『一心太助』 神田伊織 笹野名槍伝『道場破り』 宝井琴柳 大岡政談『五貫裁き』 -仲入り- 神田山緑 『木村長門守堪忍袋』 宝井琴梅 『出世葵』