【エルドアン敗北】トルコ地方選挙で国民がNO!28年の大統領選で野党陣営は勝利を再現できるか
エルドアンはどう動くのか?
エルドアンの地位が今回の敗北で直ちに脅かされる訳ではない。しかし、大統領として少なくとも更に一期を務めるために、憲法を改正して28年の大統領選挙に出馬を可能にするという取沙汰される彼の希望は、今回の敗北の規模によって失われたかもしれないという憶測が行われている。 イスタンブールのイマモール市長の勝利(再選)とCHPの最大野党としての復権は、トルコの政治を大きく変えるのではないかと思われる。エルドアンがイスタンブール市長を経験した後に大統領に辿り着いたように、イマモールもまた同じ軌跡を辿り、28年の大統領選挙に打って出る展望が開けることとなった。 イマモールが実権のある大統領に就くことはエルドアンにとって悪夢であるから、エルドアンは実権のある大統領制を放棄して議会制に立ち返ることを画策するかも知れないと憶測する向きもある。
岡崎研究所