普天間所属の米軍ヘリ「UH1」、沖縄・国頭村の国道58号沿いの空き地に着陸
防衛省沖縄防衛局によると、14日午後5時頃、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の多用途ヘリ「UH1」1機が、沖縄本島最北端の辺戸(へど)岬(同県国頭村)から南西約1・6キロの国道58号沿いにある空き地に着陸した。同省関係者によると、米側は、搭乗員6人は無事でヘリにも損傷はないとし、「警告灯が表示されたので予防着陸した」と説明しているという。
沖縄県警の警察官が現場を確認したところ、着陸したヘリから火や煙は上がっておらず、損傷も見当たらなかった。現場は国道から10メートルほどの草が生えた原っぱのような場所で付近に民家はないという。国頭村によると、民間人のけが人の情報は入っていない。
ヘリを運用する米海兵隊は読売新聞の取材に対し、「定期訓練中に予防着陸した。整備チームが機体を確認して基地に戻る準備をしている」とコメントした。
米軍ヘリを巡っては、2021年6月にも、同県うるま市の津堅(つけん)島の畑に同飛行場所属の同型機が不時着している。
この事案を受け、外務省沖縄事務所や沖縄防衛局、県警などは14日午後8時半、「米軍事故対応現地緊急対策チーム」を設置し、現地にメンバーを派遣した。