侍ジャパン・藤平尚真、1死満塁から魂の10球連続ストレート 連続三振でピンチしのいで勝利【プレミア12・キューバ戦】
◇17日 「ラグザス presents 第3回 プレミア12」 1次リーグ 日本7―6キューバ(台湾・天母) ◆プレミア12、へそ出しボールガール、球を運ぶ【写真複数】 大会連覇を目指す野球日本代表「侍ジャパン」がキューバとの接戦を制して、6チーム中上位2チームが進出する2次リーグ行きを1位突破で決めた。1点リードの9回にマウンドに上がった藤平尚真投手(26)=楽天=が1死満塁のピンチをしのいで、勝利をものにした。 2連投中だった大勢(巨人)に代わって最終回を任された藤平。10日の強化試合・チェコ戦で侍デビューすると、初戦のオーストラリア戦、韓国戦と圧巻の9者連続三振。勢いに乗っていたが、1死から4番・デスパイネに中前打を許すと、続くアリエル・マルティネス(日本ハム)にも左前打。さらに死球で1死満塁のピンチを招いた。 ここでギアがさらに上がった藤平は7番・モンカダに5球全てストレート勝負で見逃し三振。続くコスメも5球連続ストレートで追い込み、鬼気迫る表情で最後はフォークで空振り三振。10球連続ストレートからの三振で渾身のガッツポーズを繰り出した。 試合は2回に佐野(DeNA)の中前適時打で先制。3回に森下(阪神)の4試合連続打点となる犠飛、4回に佐藤(ロッテ)の犠飛で加点した。2点リードの5回に牧の適時打と佐野の犠飛で2得点。1点差に詰め寄られた直後の6回に押し出し四球で追加点を奪い、同点で迎えた8回に栗原(ソフトバンク)の犠飛で勝ち越した。 先発の早川(楽天)は5イニング1/3を4安打4失点。4点リードの6回無死一塁でドレイクに適時二塁打を許した。その後の1死二塁でデスパイネに四球を与えたところで降板。2番手・横山(ロッテ)が2本の適時打を喫して2点差に迫られると、6回1死一、二塁のピンチから4番手でマウンドに立った清水(中日)が、登板直後に投ゴロを一塁へ悪送球して同点に追いつかれたが、1点を勝ち越した9回を藤平が無失点でしのいだ。 これで日本は初戦から4連勝で、国際試合23連勝となった。1次リーグ最終戦となる次戦は18日に台湾・天母でドミニカ共和国と対戦する。
中日スポーツ