定年後は「再就職」を考えていますが、失業手当はいくら受け取れるでしょうか?「年収700万円」ですが、定年後でも受け取れますか?
定年を過ぎてからも働きたい場合は、「再雇用」か「再就職」を選択するのが一般的です。定年を機に自分のやりたかった仕事に再就職をすることを考えている人も多いでしょう。 しかし、再就職は次の職場が決まるまで収入が途絶えてしまうという不安も出てきます。そこで大きな支えとなるのが失業手当ですが、実際にいくらくらいもらえるのかは気になるところです。 ▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える? そこで本記事では、「年収700万円の会社員が失業手当を受け取る場合にいくら受け取れるのか」について解説していきます。定年後に失業手当が受け取れるのかについても紹介するので参考にしてください。
失業手当の計算方法
失業手当は雇用保険に加入している人が受け取れる給付金で、正式名称は基本手当です。失業手当は離職時の年齢や離職の理由によって給付日数が90日~360日に設定されており、この間に次の就職が決まるように考えられた給付制度です。 失業手当の給付金額は、1日当たりの基本手当日額を給付日数分かけた金額になります。基本手当日額は離職した日の直前の6ヶ月間に受け取った賃金の合計額を180日で割った金額の50%~80%で、60歳から64歳までの期間の受給率は45%~80%になります。この賃金の中には賞与は含まれないので注意してください。 また、基本手当日額は上限があります。収入が多ければ多いほど給付金額も無限に多くなるわけではないことを覚えておきましょう。
年収700万円の会社員はいくら受け取れる?
年収700万円(その内賞与は100万円)の会社員が60歳で定年を迎えた場合にいくら受け取れるのかを計算します。年収は700万円ですが、基本手当日額を計算する際は賞与を含まないので600万円だとすると月額の賃金は50万円です。50万円の6ヶ月分である300万円を180日で割ると1万6666円になります。 60歳から64歳の賃金日額上限額は1万6210円のため、このケースでは7294円(1万6210円の45%)が基本手当日額となります。 雇用保険の被保険者だった期間が20年以上の場合は150日が給付日数になるので、109万4100円になります。定年前の収入と比べると月額は5分の1以下です。