長野県松本市入山辺の住民「全員集合」 運動会の形態変え、全体行事初開催
長野県松本市の入山辺運動広場で20日、初企画の催し「入山辺地区全体行事」が開かれた。町会対抗戦だった地区運動会の種目を絞り、年齢や町会を問わず参加できる形に改めた。300人近くが集まり、子供も高齢者も一緒に盛り上がった。 地区伝統のチーム競技「庄助さん」は、ご飯茶わんに入れた水を交代で運び、350ミリリットルのペットボトルをいっぱいにする速さを競う。運動会では大人の競技だったが自由参加になり、家族単位、学校の友達グループなど多彩な11チームが参加した。1回で確実にたくさんの水を注ぐ熟練者もいれば、スピードを武器に回数を重ねる若手もいて、チームの個性が競技の面白さを引き立てていた。 高齢化と少子化で参加者の確保に苦労する町会が出ているのを受け、開催形態を改めた。隣接の公民館で囲碁や将棋などを楽しめるようにし、軽食のキッチンカーも呼んだ。入山辺公民館長で実行委員長の小笠原鉄夫さん(71)は「地区全体の住民が顔を合わせる大切な機会。皆さんの感想をお聞きして方向性を考えながら、絆を深めていきたい」と話していた。
市民タイムス