【オリックス】佐藤一磨が育成ドラフト出身では初の巨人戦の初登板初勝利「全力で一球一球投げた」
◆日本生命セ・パ交流戦 巨人1―4オリックス(9日・東京ドーム) オリックス・佐藤一磨投手が育成ドラフト入団では史上5人目となるプロ初登板初勝利を達成した。その中で巨人相手の偉業は史上初。「もう前日からすごい緊張していて。一人ひとり必死で全力で一球一球投げました」と振り返った。 8日に支配下から育成登録されたばかりの190センチの長身左腕は5回を1安打無失点と力投。「徐々に慣れてきて、しっかり腕を振って自分の球を投げられた。特に(横浜隼人の先輩の)宗さんがずっと隣にいてくださって、いいぞ、いいぞと声をかけてもらって、本当に感謝です」と周囲のサポートに頭を下げた。 中嶋聡監督は2軍で指揮を執っていた時代から知る教え子の快投に「よく投げました。本当に。それ以外にないですね。(1年目に)最初に投げたのを見てきているので、まあいいっすよね。面白いです」とにんまり。山下、宮城らが離脱中ということもあり「休んでいるやつら、早く帰って来いという話ですし、そいつらが火がつくと思う」と高卒2年目の斎藤に続くプロ初勝利に、チーム全体の底上げを感じていた。 チームは今季最長を更新する5連勝。両親が見守る前でプロの一歩を踏み出した佐藤は「家族が見に来ているので(ウィニングボールは)家族に渡したいと思います。支配下になったからには1勝でも(多く)貢献できるように、まだまだ練習しないといけない」とさらなる高みを見据えた。
報知新聞社