ショートサイドのバンカーショットはフェースを開いて強めに振る
エッジまでの距離が8ヤードで、エッジからピンまで3~4ヤードという、ショートサイドのバンカーショット。本来、こういうバンカーにはつかまってはいけないのですが、ピンを狙って打ったショットが少し曲がって、バンカーに入ってしまうということがときどきあるのではないでしょうか。 このようなピンまでの距離が近いバンカーで最もやってはいけないのが、一度出したボールがグリーンに届かず、再びバンカーに戻ってくるパターン。そういう最悪の結果を避けるためにも、「オーバーしてもよし」というつもりで打つ必要があります。 今回は、その打ち方をお教えしましょう。 まず構えでは、フェースを大胆に開きます。一般的に、「フェースを開きましょう」というと、正面から見て11時(30度)辺りまで開く人が多いのですが、10時(60度)前後まで開いてください。フェースを開いた分、構えはハンドレイト気味になります。 そして、体の重心を思いっ切り下げてドッシリと構えます。これで構えは完了です。このドッシリした姿勢は最後まで崩さないようにしましょう。 次に打ち方です。意識して欲しいのは、通常よりヘッドスピードを上げることです。特に、インパクトからフォロースルーでは、ヘッドを最大限に加速するつもりで振ってください。 また、取る砂の量をできるだけ少なくするのもポイントです。入射角を浅めにして、ヘッドをボールの近くに入れていきます。 ここで大切なのは、スイングを絶対に緩めないことです。バンカーショットやロブショットで大事なのは“振る勇気”。しっかり振っていればそれほど大きなミスは出ません。 それに対し、スイングが緩むとミスの確率は確実に上がります。 もちろん今回の場合は、ヘッドの入る位置が少しズレるとホームランの危険性があり、かなり勇気がいると思いますが、「ホームランはOK」のつもりで打つようにしましょう。 通常のラウンドで、このような打ち方を求められることはあまりないかもしれませんが、例えば、ショートサイドでアゴが高いバンカーショットでも、この打ち方をマスターしておけばグリーンを狙うことが出来ます。 バンカーショットの練習ができる場所があれば、ぜひやっておいてください。しっかりマスターすれば、ショートゲーム幅は間違いなく広がるはずです。 ★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #104」より(放送・見逃し配信中)