セラフ・ダズルガーデンはにじさんじの“スーパーマン”? 文武両道に秀でた逸材の魅力に迫る
ゲームもオールジャンル対応なセラフ 「マイクラ愛」は先輩たちも一目を置く
セラフがふだん行なっている配信は、主にゲーム実況を中心としたもので、ここでも「苦手なゲームジャンルがないのでは?」と思えるほどにオールジャンルのタイトルをプレイしている。 『NieR:Automata』『OCTOPATH TRAVELER』といったRPG、『VALORANT』『Apex Legends』などのFPS、『Phasmophobia』「リトルナイトメア」シリーズにChilla's Artが制作したホラーゲーム、リズムゲームやアクションゲーム、さらにパーティゲームもソツなくプレイしており、興味を持ったゲームであれば何でもプレイしていくタイプなことがわかる。 そんなセラフがもっともプレイし、愛しているゲームと言えば、『Minecraft』である。配信上でのプレイのみならず、配信外(オフの時間)でも長時間プレイするなど、とある時期には他のにじさんじの同僚らから「住んでるの?」と言われたことがあるほど。 この「マイクラ愛」は彼がデビューした当初から発揮されており、にじさんじの『Minecraft』サーバーに降り立った彼は、プレイ開始からすぐに自身の家を建築するところから始めた。その後、山の中をくりぬいた超巨大な図書館や経験値稼ぎ用の天空トラップタワーを建築したり、持っていない方々用に「エリトラ(空を滑空するアイテム)」を大量かつ無料で提供したりと、プレイスキル・経験値・知識に裏打ちされた様々な達成物は驚かされるばかりだ。 現在は以前に比べれば『Minecraft』配信の頻度は減ってしまったが、その実力は多くの先輩達の知るところとなり、いまでは「にじさんじマイクラガチ勢」の1人として数えられているほどだ。 スポーツ・音楽・ゲームに通じていることにくわえ、「にじクイ」をみればわかるようにある程度の一般常識も備わったうえで活動を続けているセラフだが、配信中はその幅広い知識を活かし、さまざまな話題を自身から提供したり、リスナーのコメントから見つけたりしつつ、あれやこれやと話を広げていくタイプで、一見すると話し上手だといえる。 そんなセラフも時には「あきらかにテキトーに喋っているだろう?」と思えてしまうような、いわゆる“迷言”を口走ることがしばしばある。 とくにVTA時代に同期であった面々と配信を共にすると拍車がかかるようで、四季凪や先斗といったツッコミ役が途中でツッコむことをあきらめてしまうほど。語感や韻踏み、または口に出しやすい、なんとなく語呂のいい言葉を発するパターンが多いのが特徴だろう。 そんな文武両道で天然なところもあるセラフは、風楽・渡会・四季凪らとともに活動する4人組ユニット・VOLTACTIONでもしっかりと自身のポジションを築いている。風楽・渡会の2人が場を盛り上げようと茶化したりボケたところを、四季凪がツッコもうと試み、セラフが第三者視点からもう一度ツッつくという流れが、彼ら4人の会話でも頻発する形である。 VOLTACTIONのYouTube公式チャンネルでは、ほかの3人が知識・体力ともにバッチリなセラフに頼るシーンもありつつ、セラフが困ると他3人がサッとヘルプに入るなど、支え合いとチームワークバッチリな4人の姿を見ることができる。 来年以降、よりグループとしての活動が活発化していくことが予想されるVOLTACTIONだが、他メンバー同様、セラフも個人としての活動で存在感を放っている。公式番組での活躍も踏まえると、彼自身のマルチなタレント・対応力、抜群なセンスによるところが非常に大きいだろう。彼が今度どのような活動・活躍を見せてくれるのか、多くのファンが注目しているところだ。
草野虹