「難民支援、日本の立ち位置は強みに」UNHCR駐日代表、伊藤礼樹氏インタビュー
「日本は世界的に(グローバル・サウスなどの文脈で使われる)『北側諸国』『南側諸国』とも、(資本主義など経済思想の文脈で使われる)『西側諸国』『東側諸国』とも言い切れない。世界でユニークな立場にある強みを日本は発揮できる」(聞き手 荒船清太)
いとう・あやき 1966年生まれ、東京都出身。コロンビア大大学院で国際関係学修士を取得。国連ボランティアとして国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のボスニア・ヘルツェゴビナ事務所で活動したのを機に、日本政府のJPO制度を通じてUNHCRのミャンマー事務所で正式なキャリアをスタート。スーダン、アルメニア、ソマリアなどでも難民保護に携わる。UNHCR本部(スイス)でアジア太平洋地域局次長などを歴任。UNHCRのシリア代表、レバノン代表を経て、昨年1月から駐日代表。