地震だ!その時とるべき“3つの行動”と最短とは限らない“避難ルート”のワケ【#防災】
注目されているのは【シェイクアウト訓練】 3つの安全確保行動とは?
青森県消防学校 田名部 尚 副校長 「地震が発生したら、まずどんな行動をすべきだと思いますか?」 新井宇輝アナウンサー 「まずは頭を守るとかですか?」 青森県消防学校 田名部 尚 副校長 「大体正解です。地震による被害は、揺れによって家が壊れて下敷きになったり、重い家具が落ちてきたり、倒れたりしてけがをすることが多くなっているので、被害を最小限に抑えるには、“まずは自分の身の安全を確保する”ことがとても重要です」 部屋に置いてある棚が倒れることもあり、身近なところに危険が潜んでいます。そこで近年、注目されているのが【シェイクアウト訓練】だといいます。
青森県消防学校 田名部 尚 副校長 「【シェイクアウト訓練】は“自分の身を守るための3つの安全確保行動”を行う訓練です」 【シェイクアウト訓練】 ①その場で姿勢を低くする ②落下物から頭を守るために机やテーブルなどの下にもぐりこむ。 もぐれる場所がない場合は、カバンなどで頭を守る ③姿勢を低くして頭を守った状態で、揺れが収まるまでじっと動かない 地震体験シミュレーションの装置を使って、新井アナが『シェイクアウト訓練』を実践してみます。
揺れが始まったことに気がついたら、まずは低い姿勢に。そして、近くにあったテーブルの下に潜りました。頭に両手をのせて地震が収まるまで低い姿勢で待ちます。 青森県消防学校 田名部 尚 副校長 「かなり揺れています。揺れが収まるまで動かないでください」 新井宇輝アナウンサー 「縦に揺れている。動いちゃだめです」 じっと待っている間に棚の模型が倒れました。もし、動いていたら…。少し揺れが弱まってくると動きたくなりますが、完全に揺れが収まるまでは動かないことが大切です。
新井宇輝アナウンサー 「揺れがあって混乱してしまいますので、まずは何をするのかを明確にすることが大事ですね」 大きな地震はいつ、どこで起こるかわかりません。命を守るため、日頃から会社、学校、家庭などで【シェイクアウト訓練】をしておくことが大切です “備えあれば憂いなし” 青森県防災教育センターでは、地震体験・訓練のほかにも、消火や煙からの避難といった体験ができます。 次は、ハザードマップに基づいた避難ルートの確認です。指定された避難所までの避難ルートを知っていますか?実は、最短距離とは限らないんです。
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