女性の健康、データで守るサービス展開…京都・フローラ
生理痛や不妊、更年期障害など女性の性と健康に関する課題を技術で解決する「フェムテック」が注目されている。AI(人工知能)とビッグデータを活用し、従業員の健康に関する課題の改善を図るサービス「Wellflow(ウェルフロー)」を展開する。
従業員には、医師監修のAIチャットやオンライン診断の機能を搭載したアプリで健康状態を自己管理してもらう。企業側には、職場アンケートなどのデータから、性や健康に関する課題を抽出・可視化した上で、研修を提案するなどして改善策を共に検討する。
ウクライナ出身のアンナ・クレシェンコCEO(最高経営責任者)(27)が留学先の京都大在学中、いとこの妊娠合併症を機に起業した。
約60社がサービスを導入。生理用品の交換が十分にできる休憩時間を設けることや、ほてりや発汗など更年期障害の症状に配慮し、制服の生地を変更することなどを提案した。生産性が約16%向上した会社もあったという。
クレシェンコCEOは「データは当事者と非当事者の共通言語になる。フェムテックを使い、誰もが活躍できる社会を作りたい」と話す。