来夏に中国地方で全国高校総体、成功に向け県実行委設立、高校生の活動推進委も【山口】
来夏、中国地方を会場に開催される全国高校総合体育大会(インターハイ)の県実行委員会(会長・繁吉健志教育長、45人)が15日に設立された。県内ではソフトテニス、水球、バドミントンなど6競技が予定されており、円滑な開催に向けて、連携していくことを誓い合った。また、大会を盛り上げる県高校生活動推進委員会(7校24人)も発足し、代表生徒が委嘱状を受け取った。 同大会は高校生最大のスポーツの祭典。1963年度に第1回大会が実施され、その後は各都道府県で開かれてきたが、2011年度からは全国を9ブロックに分けた輪番による広域開催となった。中国ブロックでは16年度以来9年ぶり。 大会は来年7月23日~8月20日で、愛称は「開け未来の扉 中国総体2025」、スローガンは「輝け 君の青春 刻め 努力の軌跡」。総合開会式は広島県立総合体育館で開かれる。県内では宇部市でソフトテニス、山口市で水球とバドミントンの競技がある他、新体操、卓球、アーチェリーが行われる。県での参加者は、選手や観客ら約5万人を見込んでいる。 県実行委は、競技開催地の担当部局、県高校体育連盟、関係競技団体、学校関係者らで組織。設立総会は山口市湯田温泉3丁目のセントコア山口で開かれた。繁吉教育長は「来年の本番に向けて準備を加速させたい。すべての高校生が、大会で若い力を存分に発揮できるように、緊密に連携していこう」とあいさつ。今年度事業として、会場となる市との調整・協議、先催県の調査、競技役員の養成などを申し合わせた。 また、高校生活動推進委は大会のPR、おもてなし活動を展開する。委員の生徒を代表して、倉重來妃(きき)さん(野田学園2年)、難波昇太郎君(同)、丸岡睦君(同1年)が繁吉教育長から委嘱状を受け取った。倉重さんは「各競技の魅力を伝え、積極的に情報発信するのはもちろん、県の自然美や郷土料理を知ってもらい、山口を存分に楽しんでもらえるようにしたい」と意欲を述べた。