「紅白」過去最低視聴率でNHKに早くも局内で勃発する「ジャニ枠復活是非論争」とあの〝歌姫〟待望論
44年ぶりに旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)タレントの出場がゼロとなった、昨年大みそかの「第74回NHK紅白歌合戦」。その平均世帯視聴率が過去最低を記録し、NHKが大慌てだという。この惨状で「打切り論」が高まる可能性もある中、局内では早くも約1年後の次の紅白に向けた論争が起き始めているようだ。 【みんなビックリ】スゴイ……あの中森明菜が報道陣を相手に〝大サービス〟を…… 「ビデオリサーチの調べでは、メイン枠となる午後9時からの第2部が関東地区で世帯視聴率31.9%。過去ワーストだった’21年の34.3%から2.4ポイントも下落してしまいました。第1部も初の30%割れとなる29.0%で、番組自体が〝危険水域〟に突入した格好です。局内では、旧ジャニ勢をゼロにしたことの影響が想定以上に出たのではないかとの指摘も強まっています」(放送担当記者) 今回の紅白は旧ジャニ勢の〝穴〟を埋めるため、有吉弘行、橋本環奈、浜辺美波らが司会を務め必死に盛り上げた。だが、強烈な目玉も少なく、〝現実〟にぶち当たった格好だ。 「旧ジャニ枠に代わるかのように、今どきのK-POPやダンス&ボーカル系グループらが多く登場しましたが、中高年層には響かず。数字に結び付くことはなかったようです。この〝惨敗〟ぶりに、視聴者や識者らから紅白の不要論や打切り論などが相次いでおり、受信料で成り立っているNHKとして、局幹部は年初から頭を抱えていますよ」(同) 一方、紅白から〝外された〟かたちの旧ジャニ勢は7組が大みそか、YouTubeなどで生配信を実施。特に『Snow Man』は同時接続数約133万人という、YouTubeライブにおける日本記録を樹立し、驚異的な〝数字力〟を立証した。 「旧ジャニグループの生配信視聴者を合算すればさらに巨大な数になり、紅白が一定のダメージを受けたのは確実でしょう。実は昨年の紅白出場者選考時、NHKでは〝旧ジャニーズを何としても出したい派〟も制作陣には多く、視聴率対策として最低でも『Snow Man』、『SixTONES』、『なにわ男子』、『King & Prince』あたりは出場させたいという声が強かったようです。 しかしジャニー喜多川氏による性加害問題が未収束なことから、局幹部たちが世論も見つつ『ジャニ枠なし』との結論をギリギリで出したと聞きます」(スポーツ紙デスク) それだけに、局内では早くも紅白の〝存続〟をかけ、今年大みそかの紅白に向けて、旧ジャニの扱いをめぐる議論が起き始めているという。 「近年、紅白には5~7組の旧ジャニ勢が出場していました。今回の過去最低視聴率をうけて一部制作陣らからは、『次回の紅白で〝旧ジャニ枠〟を復活させないと本当に厳しい』との意見が出始めているそうです。早めに方向性を決めないと、別の仕事を入れられて確保できなくなる可能性がありますからね。 一方でマネジメントなどを担当する新会社『STARTO ENTERTAINMENT』や、性加害問題の今後もまだ読めないことなどから、旧ジャニ枠再開を決めるのは『まだ早い』と主張する幹部らも多い。局内各所で議論が起き始めているそうです。紅白不要論を警戒しつつ、こうした意見のぶつかり合いは過熱していきそうです」(ワイドショー芸能デスク) そうした中、紅白側が〝最強の視聴率対策〟として目をつけているのが、復活の兆しがうかがえる歌姫、中森明菜(58)だという。明菜は’14年の紅白を最後にメディアに登場しておらず、ファンの前に姿を見せたのも’17年末のディナーショーが最後。体調不良で休業状態が続いていたが、デビュー40周年を迎えた’22年から、本格再始動に向けた動きを見せているのだ。 「明菜は’22年8月、新個人事務所を設立し、ツイッター(現X)も開設。昨年12月17日にはニッポン放送特番『中森明菜オールタイムリクエスト』に肉声でメッセージを寄せています。 さらに同24日にはYouTubeチャンネルを立ち上げ、作曲家・林哲司氏のデビュー50周年記念アルバムをレコーディングしている様子の動画をアップしたのです。神秘的な雰囲気の変わらぬ美しさと独特の歌声の健在に、ファンらの期待は高まっており、復帰に向けた雰囲気が徐々に醸成されています。 こうした流れを見て、紅白制作陣は、何とか今年の紅白に視聴率対策の〝目玉〟として明菜を担ぎ出そうと、水面下で動き始めたそうです。あわよくば紅白が明菜復帰の場となれば、数字が跳ね上がることは確実でしょうが…」(芸能プロ社員) 明菜へのアプローチと待望論、そして旧ジャニ勢をめぐる議論など、NHK局内では視聴率「悲願のV字回復」に向け、早くも闘いが始まっているようだ。 しかし、視聴スタイルが多様化して、ただでさえ視聴者のテレビ離れは進んでいる。パイがどんどん小さくなっていく中で、紅白が生き残る道は前途多難だ。
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