朝ドラヒロイン抜てきの高石あかり、3度目の挑戦で念願叶う「まさかこんなことになるとは」
生中継にいきなりの涙…“異例尽くし”だった朝ドラヒロイン発表
俳優の高石あかりが2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインを務めることが29日、制作する大阪市のNHK大阪放送局で行われた会見で発表された。高石は、夫のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)とともに“怪談”を愛した島根・松江の没落士族の娘・小泉セツをモデルにした松野トキを演じる。 【写真】艶やかな着物姿で登場…高石あかりの全身ショット 幼いころからの夢が現実になり、涙が止まらなかった。ヒロインとして呼び込まれた高石は、泣き顔で登場した。この日の発表会見は全国ネットの総合テレビ『列島ニュース』で生中継されたが、いきなりの涙とともに“異例”尽くしだった。 『舞いあがれ!』(2022年後期)、『あんぱん』(25年前期予定)に続き、3度目の挑戦で念願がかなった。「本当に自分がなれるはずがないと思って挑んでいたので、まさかこんなことになるとは」と初々しく語った。決定を伝えられた瞬間について「頭が真っ白になって、目の前が真っ白く見えてるんです。感情が追い付いて来なくて、1人でボロボロとしくしく泣いてたんで」と振り返った。 “ヒロインあるある”の厳しい情報規制も体感した。「誰にも言ってはいけないと言われてたので、家族にも伝えてなくて。この(会見の)URLと“見てください”とだけ添えて(送った)。たぶん今驚いてると思います」。泣き顔から一変、透明感あふれる笑顔で明かした。 俳優への憧れを幼少期から漠然と抱いていたという高石は、小学4年生のとき大好きだった女性の先生から「あなたの朝ドラヒロインの姿が見たい」と言われ、「それだけを思っていた」とエピソードを披露。「(先生に)早く言いたいです」と声を弾ませた。 すでに役作りにも入っている。好きな怪談を聞かれ、小泉八雲の『雪女』を挙げ、演じるトキのモデルとなる小泉セツについて「私の抱く人物像は人に対する思いやり。母にもそうで、私はすごくひかれていて」と口にした。 朝ドラは長期の撮影となるが、12月で22歳になる高石は「(体力、気力には)自信があって、今まで携わらせていただいた作品は全部“楽しかった”って終えてます。いろんなことがあるだろうけど、“楽しかった”って終わりたい」と力を込め、「“体調悪いな”と思うときはジャンクなものを食べる。(大阪では)たこ焼き、お好み焼きを食べるかな」と“疲労対策”も明かした。 涙もろさとともに、天然ぶりも発揮した。高石は来阪すると必ず新大阪駅でたこ焼き『くくる』を購入して帰ると告白。司会を務めたNHK大阪の小山径アナウンサーから新大阪駅の地下にも別の店があると紹介されると、「ちなみに何ていう?」とNHKアナに“店名”を確認するフライング。小山アナが「私の口から言えない」とうまく返すと、理由に気づいた高石は「あ~~」と絶叫後「大変失礼しました」と謝罪し、局員や関係者ら数百人が見守っていた会見場が爆笑に包まれた。 朝ドラヒロイン像について聞かれると、「ヒロインにも苦しい部分があったとき、それを乗り越えようとする姿勢がかっこいいなって。そういう部分にひかれていて、そういう姿を最初にイメージするかな」と打ち明けた。報道陣に配布された手書きのイラスト付きメッセージには「精一杯頑張ります」と達筆で決意が記された。 「私はまだ何者でもない1人の人間」とした上で、「いろんな学びだったり、人との出会いで“化ける”姿を皆さんにお届けしたいと思います」と謙虚に語った。写真撮影では女性カメラマンから「かわいい! 癒やされる!」と声がかかった。短時間で“愛され力”を発揮した高石が、つかみ取った大役で輝きを放つ。 ※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか
ENCOUNT編集部