ライドシェアで菅氏に接近 首相、非主流派取り込み
岸田文雄首相は、一般ドライバーが自家用車を使い有償で客を運ぶ「ライドシェア」に前向きな発言を繰り返している。もともと首相と距離を置く菅義偉前首相が旗振り役を務めており、非主流派取り込みの一環で接近を図ったとの見方が広がる。「白タク行為」として原則禁止されてきただけに、安全面を懸念する慎重論も根強く、導入には曲折が予想される。 岸田首相は臨時国会召集を前にした10月13日、菅氏を国会内の事務所に訪ね、約30分間会談した。関係者によると、菅氏がライドシェアの意義を強調すると、首相は静かに耳を傾けたという。