福求め餅投げに多くの人 冷え込みに負けず行列 中心街初売り【長野県飯田市】
長野県飯田市中心市街地商店街で2日、恒例の初売りがあった。氷点下3度以下の冷え込みとなる中、数量限定や特別価格の福袋など、お目当ての品を手に入れようと、早朝から防寒着に身を包んだ人が列をつくった。 吾妻町の寝具店「おふとんのこいけ」は、午前6時に初売りをスタート。開店前は約200人の長蛇の行列ができた。一番乗りした同市大瀬木の男性(32)は妻と交代しながら1日の午後7時から並び、お目当ての羽毛布団などを購入すると「品質の高い商品を格安で購入できてありがたい」と喜んでいた。 銀座や知久町1丁目は主に午前9時に開店。中には80人近い行列ができる店もあり、家族連れで店頭に並んだ福袋を購入する姿が見られた。 知久町1丁目商栄会は同10時半から、「もち投げ・宝投げ」を八十二銀行飯田支店駐車場で開催した。全ての袋にお金が増えるといわれる「鎌倉銭洗弁財天」(神奈川県鎌倉市)で清めた5円玉も同封。子どもから高齢者まで約200人が集まり、「福」を求めて手を伸ばした。 2015年から始まり、今年は袋詰めした餅約500個を用意。同商店街で使える商品券(1等1万円、2等5000円、3等1000円)も含ませ、運良く手にした人たちは早速商店へ買い物に繰り出していた。 親の帰省で大阪市から飯田を訪れた小学1年の児童(7)は「2個も取れてうれしい」と笑顔。湯澤貴弘商栄会長は「初売りの人は少なくなっているが、楽しんでもらえるものをとの思いで続けている。子どもたちの思い出や記憶に残ることをやっていけたら」と話していた。