【ときメモ2】『ときめきメモリアル2』25周年。攻略対象はシリーズ最多の13人で、ディスク5枚組の大ボリュームで展開! 名前を音声で呼んでくれるEVSも話題に【今日は何の日?】
任意の名前を呼んでくれるEVS(Emotional Voice System)を搭載 【記事の画像(10枚)を見る】 1999年(平成11年)11月25日は、プレイステーション用ソフト『ときめきメモリアル2』が発売された日。本日で発売から25周年を迎えました。 初代の発売から約5年後の1999年に発売された本作。舞台はきらめき高校からひびきの高校となり、3年間の高校生活を通して好きな女の子に卒業式の日に告白されることを目指します。コマンドを選択して学校生活を進めていく内容や、ヒロインたちの“爆弾”を処理するシステムは前作から受け継ぎつつ、さまざまな要素がパワーアップしています。 攻略対象も一気に増えたシリーズ最多の13人に。ディスク5枚組の大ボリュームでしたね。オープニングのアニメーションも秀逸で、テーマ曲の“勇気の神様”は、前作に勝るとも劣らない名曲でした。 ※本稿はネタバレを含みます。これからプレイ予定の方はご注意ください。 追加要素の中で話題だったのは音声合成システムのEVS(エモーショナルボイスシステム)。ヒロインが自分の名前を呼んでくれるというシステムで、当時としては画期的でした。設定できるのは陽ノ下光と麻生華澄のふたりのみとなっており、そのほかのヒロインに関してはファンブックに付属するアペンドディスクを使う仕様でした。なお、プレイ中にEVSを設定できるヒロインはひとりだけなので、どのヒロインに名前を呼んでもらうか悩んだのではないでしょうか。 ストーリーに関しては、本編開始前のプロローグとして小学生時代のパートも存在。幼いころのヒロインたちとの交流が描かれることで感情移入しやすくなっています。また、前作ではひとりだった男友だちがふたりになったのも特徴。男友だちは前作では女の子の情報を教えてくれるお助けキャラでしたが、本作では恋のライバルになる可能性も。好きだったヒロインを奪われてしまったときは、純粋にフラれるときよりもツラかった……。 ヒロインはどの女の子も魅力的ですが、筆者的にグッと来たのが水無月琴子。琴子は主人公の幼なじみでもある光の親友で、光のことを大切に思っています。そのため、琴子と仲よくなると彼女が友情と愛情のあいだで深く思い悩むようになるのですが……その心の機微の描写がすごくいいです。 琴子と光の両方と仲よくなっていると、エンディング付近で「光のところへ行ってあげて」と琴子に伝えられたあと、光を選ぶか琴子を選ぶか選択肢で選ばされるのもニクい演出。ドラマチックな展開に、ずっとドキドキしっぱなしになること間違いなしです。 ほかにも不幸だけどポジティブで明るい寿美幸や、豪快な性格をした赤井ほむら、前作に登場した伊集院レイの妹である伊集院メイなど、かわいい女の子がたくさん。登場時は人間不信に陥っている八重花桜梨や教師である麻生華澄は攻略が難しくて苦労した思い出です。とくに全パラメーターを高水準にしなければ攻略できない華澄は本当にたいへんでした……。 驚いたのはロマンチストな性格をした白雪美帆。じつは双子の妹である白雪真帆が隠しキャラクターとして存在しており、たまに入れ替わってデートにやってくるという仕掛けがありました。真帆に関しては前情報も何も無かったので、実際にゲームを進めてこのトリックが明かされたときはとても衝撃でした。なお、真帆が通っている高校が前作のきらめき高校だったところはファンがニヤリとできるポイントでしたね。 『ときめきメモリアル2』は、その後、『ときめきメモリアル2 Substories』や『ときめきメモリアル2 対戦ぱずるだま』など派生タイトルが多数発売。また、シリーズ全体としては、『2』のあとも、『3』、『4』と続き、女性向けに制作された『ときめきメモリアル Girl’s Side』など世界が広がり続けています。そして、2025年には初代のPS移植版『ときめきメモリアル~forever with you~』をリメイクした『ときめきメモリアル~forever with you~ エモーショナル』が発売予定。オリジナル版のグラフィックとリマスター版のグラフィックを切り替えてプレイできるほか、『ときめきメモリアル2』で初実装されたEVSも逆輸入されます。こちらも楽しみに待ちましょう!