初出場『はいよろこんで』こっちのけんと、「良い意味で通過点にしないと」 目標達成も「ドッキリの看板があるんじゃ無いかと」【第75回NHK紅白歌合戦】
大みそかに行われる「第75回NHK紅白歌合戦」の出場歌手41組が19日に発表された。今年5月にリリースした楽曲「はいよろこんで」が若い世代を中心にヒットしたマルチクリエーター・こっちのけんと(28)は選出をいつ聞いたのかを問われ「朝。きのう韓国から帰ってきて疲れて寝ていたんです」と全く予期していなかったことを明かした。「それを目標に生きてきたけど、本当に現実今の今まで、ドッキリだと思っていた。(初出場者と舞台に立っていても)僕だけにドッキリの看板があるんじゃ無いかと」と報道陣を笑わせた。 ◆「Number_i」ら初出場、紅白出場歌手一覧【写真】 兄は俳優の菅田将暉(31)、弟は俳優の菅生新樹(25)としても知られるが「会見があるからと言われて一瞬で涙ひいた。今年結婚もしましたし、妻にも報告したい。兄だったり弟だったり、同じ業界で切磋琢磨(せっさたくま)している兄弟、友人に伝えたい」とはにかむと、「まだ連絡ツールを確認していない。たくさんお祝いは来ているかもしれないけど、見たら泣いてしまいそう」と喜びをかみしめた。 「はいよろこんで」はアニメーションのMVとサビの”ギリギリダンス”の振り付けが老若男女に受けSNSでの総再生回数は140億を越える大バズり。タイトルが流行語大賞にノミネートされたことでも知られる。 こっちのけんとは急展開の1年を「双極性障害(そううつ病)と闘った前半がある。それを元に作ったのが『はいよろこんで』。ありがたいことに自分ができる全てを発揮するチャンスをいただいた」と振り返り「手探りのままとにかく今できることを、後悔のないように過ごしてきた。突っ走ってきた1年だった」と話した。 また、当日への思いを「テーマが『あなたへの歌』。僕と同じように人生を悩んできた人へ、出し切って、前を向けるきっかけになるステージをお届けできればと思います」と胸を張り、新しい目標について「出場がゴールだと思ってしまっていたので、良い意味で通過点にしないといけない。決まったことで頭がいっぱいで何も思い付いていないですが、この活動を続ける上で、僕と同じように、悩んだり、生きづらいと思っている人を少しでも助けられる様に。自分が人生で感じてきたことを、ノリノリの楽曲に乗せて、人のために歌い続けたい」と話した。
中日スポーツ