【ジャパンC】香港にも登録はあるが…ゴリアットのグラファール師は断言「ターゲットはJC」
ジャパンC(G1、芝2400メートル、24日=東京)に出走する“キングジョージ”勝ち馬ゴリアット(セン4、F・グラファール)を管理するフランシス・グラファール師が21日、東京競馬場で共同会見に出席した。 15年6着、16年14着のイラプト以来、3度目のジャパンC挑戦。今年は母国フランスでもリーディング上位に食い込む躍進を遂げており、多くの質問が飛んだ。 ◇ ◇ ◇ -ジャパンCへの展望は ゴリアットのメインターゲットはキングジョージでした。そこに向けて準備をして、うまくいきました。その後、ジャパンCを目標に据えました。その前にレースが必要だったので、ロンシャンのG2を前哨戦として走らせました。ジャパンCの距離、馬場、左回りは馬に問題ありません。どのようなペースにも追いつけて、さらに速めていくこともできます。かなりタフなレースになると思いますが、対応できると思います。 -来日後の状態、追い切り後の動きについて 輸送もうまくいきました。来日後もうまく調整できました。馬の状態には満足しています。検疫後の状態もパーフェクトです。体重も落ちていませんので、大変ハッピーです。来日後の数日は調教を軽めて、フレッシュな状態に戻しました。クリストフ(スミヨン騎手)とも相談して、少し芝でも調教を、ということで昨日追い切りました。帯同馬がリードをとって、難しい状況にせず、ハッピーな状態を保ちたかったので大変満足しています。軽い調整を続けますが、今は150%フィットしている状態です。 -ゴリアットの長所は。また、日本馬を含めた相手関係は 4歳で成熟しました。力はありますが、速いペースにもついていけます。ジャパンCではそこが重要です。最後にもいい脚を使えます。大変優れた馬です。昨年までは子どもっぽかったですが、力をつけてレースもやりやすくなりました。素晴らしい素質を持っています。日本のレース、馬は信じられないほど素晴らしいです。勝つのが難しいレースだと思いますが、適切な馬でチャレンジできると思います。勝利を願います。レースはクリストフ次第ですが、馬に関しては自信を持っています。 -左後肢を上げて歩く鶏跛(けいは)という特徴的な歩様がある。その点に関してはどういう印象を抱いているか 大変おもしろい歩き方をしますが、昔からそうでした。私の厩舎にやってきたときからこの歩様です。調教前にキャンターをすると普通に戻るので気になりません。それで有名になってしまいましたが…。私の調教も彼に合わせました。トロット(速歩)は嫌いなのです。スローペースも嫌いです。やりたいように調教をするので、自分で調教しているようなものです。自分自身をよく知っています。独自の調教プログラムを持っているようです。大変おもしろいですね。ギャロップをすると忘れてしまうようですね。 -“キングジョージ”の勝利はすごかった。2着馬ブルーストッキングは凱旋門賞を勝った 素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。レースは自信がありました。ペースも速かったですし、クリストフの騎乗ぶりを見て、自信を深めました。最後に加速することもわかっていましたし、楽しみながら見ることができました。状態も良かったですし、素晴らしいレースでしたね。勝ちっぷりも良く、才能のある馬です。セン馬ということで凱旋門賞には出られませんでしたが、ジャパンCには参戦することができました。 -香港ヴァーズにも登録がある。中1週でもあるが、ジャパンCに全力投球という解釈でいいか 確実にそうです。ターゲットはジャパンCです。ゴリアットはすばらしい馬。世界中のファンが彼を見たがりますが、今週日曜にフォーカスしています。ゴリアットとわれわれにとって大きな1日になると思います。レースの次の日に、その後について考えます。日曜にはベストを尽くして頑張りたいと思います。