人口250人の町の“郵便局長”は元商社マン! Uターンして20年…過疎化進むふるさとへの情熱
清家さんの妻・千鶴子さんです。「こもねっと」のメンバーでもあります。 清家さん: 「東京で働いていた時代に出会って」 長野県出身の千鶴子さん。 千鶴子さん: 「何回も断ったんですけどね。そんな遠くには行きたくないって(最後は)押し切られて」 初めは渋々ついてきたこの地、今では… 千鶴子さん: 「もう快適ですね」
「こもねっと」は蒋渕の海を守るため、船では上陸できないような海岸のごみの調査や回収を行っています。たった10分の作業で、カヤックいっぱいのゴミが集まりました。
男の子集団: 「一応、高3です」 「受験はまあ…うーん」 健康麻雀にいそしむ男子生徒。 宇和島市中央公民館 西尾祥之さん: 「中学生から30代まで使える場所」 学校でも、家でもない、たまり場。通称「ホリバタ」。ホリバタは、5年前に市が設置し、“騒いでも、勉強してもいい”今では、宇和島の若者たちの居場所になっています。
「ホリバタ」の立ち上げ当初から関わってきた清家さん。自らの人脈を活かし、「ホリバタ」で、夏以降に開催予定の新企画にむけ準備中です。
“情熱”で走り続けた20年…たどりついた「一住民としての思い」
長い一日の終わりは、仲間との晩酌。地域のために立ち上げた「こもねっと」は、ほとんどのメンバーが都会からのUターン組。共通する原動力は、蒋渕を思う“情熱”です。 メンバー: 「養殖業がまだまだ現場アナログなんで、そこをなんとかしたい」 「こもねっと」開発担当 高木元さん: 「本当にリアルに、画面越しではなくて電波越しではなくてリアルな体験を通してファンをつくっていける仕組みをつくっていきたい」 清家さん: 「まったく計算していない20年だったなと思うんですけど、それが結果的にいろんな人とつながったりとか、勉強になったなと感じましたよね」 “情熱”で走り続けた20年。“人と人をつなげる”ことが、衰退していくふるさとに新たな価値を見出すヒントになるのかもしれない。清家さんが20年でたどり着いた答えです。
清家さん: 「郵便局長としてというよりも蒋渕の一住民として、蒋渕に生まれた人間として、じゃあどうやるか、どういう地区になってほしいかという中で、郵便局長としてどうこうというよりも、蒋渕の人として郵便局をどう使うか。今までもきっとそうだったし、これからもそうしていきたいなと思ってます」