兵庫・伊丹の井戸から国基準超えるPFAS 県の地下水常時監視 周辺で追加調査へ
兵庫県は25日、地下水の常時監視結果(速報値)を公表し、伊丹市の井戸で、発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)の一種「PFOA」と「PFOS」の合算値が国の暫定指針値(1リットル当たり50ナノグラム)を超えたと発表した。 【写真】発がん性指摘の有機フッ素化合物、明石川流域の住民から検出 9人中6人が基準値越え 県は本年度から、水質汚濁防止法上の政令市(神戸、姫路、尼崎、明石、西宮、加古川、宝塚の7市)を除く県内市町30地点で地下水の常時監視を計画。6月に調査した29地点のうち、伊丹市御願塚地区の個人宅の井戸水から、合算値で1リットル当たり94ナノグラムを検出したという。 県はすでに井戸の所有者に井戸水を飲まないよう指導。今後、半径500メートルの井戸で追加調査を実施し、面的な広がりがないか調べるという。県とは別に、7市も各市内の地下水の常時監視を実施している。 (高田康夫)