【記者解説】次期衆院選の鍵を握る人物は?
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年10月3日に公開された動画でのテーマは「間近に迫る衆院選どうなる?」です。 ゲストに産経新聞デジタル報道部政治担当デスクの水内茂幸氏と朝日新聞・前政治部長の林尚行氏をお招きし、次期衆院選の構図や見どころについて解説してもらいました。 「私、これすごく怖い?!」最近、動きが見えなくなったキーパーソンとは?! 【このトピックのポイント】 ・早期解散は与党に有利なの?! ・両党とも中道狙い?!自民党と立憲の違いとは?! ・衆院選で野党共闘はできるのか?!
早期解散のメリット・デメリット
自由民主党、立憲民主党、公明党の新代表が決定。 総選挙の日程は、10月15日公示、27日投開票で検討していると言われています。 (編集部注:9月30日に石破茂新総裁は、次期衆院選の日程を10月27日投開票にすると表明しました) MC伊藤「選挙日程や各党の動きはいかがでしょうか」 当初は、11月10日投開票の案が出ていました。 水内氏は「選挙を早くやりたい」という幹事長の森山裕氏の意向が働いたとコメント。 林氏は「総裁選で、石破さんは小泉さんのグループから大きく票ももらって決選投票を勝ち抜いた」と言及。小泉氏は総裁選で、早期の衆議院解散を訴えていました。 林氏は「いただいた票のお返しという意味で、最短コースで選挙をやるということ」と分析しました。 林氏「でもね、少なくとも石破さん自身はずっと予算委員会をやりたいと思っている。多分今でも思っている。討論はしたい!好きだから。その落としどころがクエスチョンタイム、党首討論をやりますというところだと思います」
早期解散は、自公に有利で、野党勢力にとっては不利となるのでしょうか? 水内氏は、選挙日程が早ければ早いほど「選挙区の調整や色んなことが道半ば」になります。また、立憲は候補者を200人擁立と言っていましたが「かなりの突貫工事」になると予想。そのため「物理的に与党が有利になるという面はある」と分析しました。 林氏は「有利か不利かと言ったら、自公に有利」だが、選挙日程が早くなったから自公が勝つという単純なものではないとコメント。 続けて、林氏は、早期解散のリスクを指摘しました。 1つ目は、支持率を見極める前に解散を決めたこと。毎日新聞の世論調査で「期待するが52%」で、支持率としては「意外と低い」と言及しました。 2つ目は、裏金問題と統一教会の関係について、無党派層がどう考えているか分析する時間もなく解散したことです。この問題についての国民のハレーションや立憲民主党の野田佳彦氏や小沢一郎氏が今後どのように追求してくるのかがわからないので、「政権交代ありませんと単純に言うのはまだ早いかな」と語りました。 水内氏「確かに、そこはちょっとまだ見極めは厳しいですよね」