英アスリートがIOCに東京五輪延期要求の声…英メディア報道
さらに2011年世界選手権の400メートルハードルの金メダリストのダイ・グリーンもルーニーの主張に賛同。 「今は多くのことが選手にとって不確定だ。もし、この数か月の間に海外や国内の競技に参加できなければ、多くのアスリートが東京五輪に選出されなくなる」と、すでに代表選考に影響が出ていることを訴えた。グリーンは、米国フロリダでの練習キャンプの中止を余儀なくされたという。 同紙によると、ワールド・アスレティックスの広報は、「もし、この数週間、数カ月でイベントがさらに中止されることがあれば、五輪選考のシステムを調節していく。我々は柔軟な組織だ。選手は、それぞれの国で行われる選考会に参加できるだろう」と、柔軟に対応することを約束したという。 IOCのトーマス・バッハ会長は17日(日本時間18日)にワールド・アスレティックスなど、各国際競技団体や、各国オリンピック委員会、選手に対して、現状と、IOCの考え方を説明するために電話でラインをつなげる緊急会議を開催する予定。ここまで「予定通りに東京五輪を開催する」という主張を曲げなかったバッハ会長は、先日、ドイツのメディアに対して「WHO(世界保健機関)の助言に従う」と、語るなど、少し態度が変わってきた。アスリートから延期を求める悲痛な声が出てきた現状を受けて、IOCは、どんな結論を出すのだろうか。