国の基準値の「1.5倍超」水道水から発がん性疑い「PFAS」検出 浄水場の水質検査で発覚 京都・福知山市
京都府福知山市は、市内の浄水場の水道水から、発がん性などが指摘されている有機フッ素化合物が、国の基準値を1・5倍超えて検出されたことを明らかにしました。(※暫定指針値は50ng/L) 福知山市では今年10月、市内にある浄水場を対象に定期的な水質検査を実施。12月4日に出た検査結果によりますと、三和町にある「芦渕浄水場」の水道水から、「PFAS」と呼ばれる有機フッ素化合物のうち、発がん性などが指摘されている2種類の物質(PFOS・PFOA)が、国の暫定目標値を超えて1リットルあたり75ナノグラム検出されたということです。(※暫定指針値は50ng/L) 「芦渕浄水場」からの水道水は、三和町内の975戸に供給されていて、現在のところ健康被害は確認されていないということです。 福知山市は基準値を超えた理由について、「調査中」としています。 有機フッ素化合物の検出をめぐっては、今年9月以降、綾部市で川や井戸水から基準値を大きく上回る数値が確認されたことから、隣接する福知山市では今年10月末に臨時で、水道水の水質検査を実施。その検査では、基準値は超えなかったということです。 福知山市では今後、速やかに再検査をするとともに、三和町の住民らに対して説明会を開くことにしています。