「子どもが英語をペラペラ話せるように」の目標は長続きしない! 翻訳家が教える「おうち英語」を続ける5か条
1)少しずつでいいから 「毎日、決まった時間」に取り組む。 「毎日コツコツ」が結局は一番の近道。短時間でいいから毎日同じ時間に英語に取り組む時間を持とう。「夜寝る前の読み聞かせ」のようにルーティンにしてしまうのがコツ。 2)親は英語を教えるのではなく 「英語の機会を与える」 親は子どもに「英語に親しむ時間」を作って与える意識で。応援役に徹して、子どもが自分で楽しさを発見できたらなおすばらしい。「英語を教えなければ」と身構えずに一緒に楽しんで。 3)今取り組んでいる英語を 「英語のまま頭に入れる」 英文の意味が分からないと、つい日本語訳を聞いたり読んだりしたくなるが、そうすると結局「日本語で理解」していることに。英語の語順、リズムもそのまま頭に入れるようにしよう。 4)英検、ペラペラだけを目指して 「英語を詰め込まない」 「英検〇級に合格」「英語をペラペラ話すこと」が目的になると、「頑張り続けないといけない苦行」になってしまう。わが子の成長と楽しむ様子を前向きにつなげる気持ちで取り組んで。 5)「子どもが好きな内容」を 英語教材に入れ込む。 「好きだから続けられる」心理は英語も同じ。子どもの興味関心のある内容の英語を選ぶことが、おうち英語を楽しく続けるコツ。親だからこそ子どもの「好き」を見つけられるはず。 (取材・文/船木麻里) ○鹿田昌美さん/翻訳家。国際基督教大学卒業。翻訳歴25年、これまで翻訳した作品は80冊以上。去年出版され、反響を呼んだ『母親になって後悔してる』(オルナ・ドーナト著、新潮社)も鹿田さんの翻訳。著書の『「自宅だけ」でここまでできる! 子ども英語超自習法』 (飛鳥新社)は、 「おうち英語」のしくみや仕掛けから、英語学習の不安が「これならできる」に変わる一冊。具体例が満載で楽しく読めると評判に。
船木麻里