借りパク注意! レンタル先で大活躍中のJリーガー(1)ついに本領発揮! 奇跡の残留託された大エース
選手が定められた期間に他クラブへ移籍する制度である「レンタル(期限付き)移籍」。2024シーズンのJリーグでは、数多くの選手がレンタル移籍で新天地を求めた。なかには加入後すぐに貴重な戦力となってチームに貢献している選手も存在する。今回は、レンタル先で存分に実力を発揮しているJリーガー10人をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
FW:鈴木武蔵(すずき・むさし) 生年月日:1994年2月11日 保有元クラブ:ガンバ大阪 レンタル先クラブ:北海道コンサドーレ札幌(レンタル期間:2024年2月~2025年1月) 2024リーグ戦成績(レンタル後):28試合5得点0アシスト 鈴木武蔵は、奇跡のJ1残留を願う北海道コンサドーレ札幌ファンからの多くの期待を一身に受けている。 2024シーズン開幕前の今年2月、ガンバ大阪を離れた鈴木は北の大地に足を踏み入れた。昨シーズン、J1リーグを12位でフィニッシュした札幌はさらなる飛躍を目指して新たなシーズンに臨んだものの、現実は厳しいものに。 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が志向する攻撃サッカーが空回りし、開幕直後から守備が崩壊して大量失点が続いた。第15節から第22節まで泥沼の8連敗を喫すると、なかなか白星を挙げられずに残留争いに巻き込まれてしまった。 苦境に陥るチームの中で、ファンの一筋の光となっているのが鈴木だ。開幕以降は新天地への適応に苦しみゴールから遠ざかったが、夏場あたりから復調。7月20日に行われた第24節の浦和レッズ戦でシーズン初ゴールを含む2得点を奪取して4-3の乱打戦を制したチームに貢献すると、その後も3得点を加えて現在計5得点をマークしている。 負ければJ1残留が非常に厳しくなる10月19日の第34節・名古屋グランパス戦で、鈴木は1点リードで迎えた後半終盤の88分に貴重な追加点をゲット。エースとしての役割を存分に果たした。 札幌にとって絶対に負けられない戦いは、残り4試合。尻上がりに調子を上げている30歳のアタッカーは、自身のゴールで札幌を救うことができるだろうか。 保有元クラブのG大阪が「レンタルとはいえ放出したのはもったいなかった」と後悔するような活躍を鈴木が見せた時、札幌は大逆転でのJ1残留を実現させるかもしれない。
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