山下美夢有、海外メジャーで自己最高2位でパリ五輪出場確定 7位に渋野日向子は「悔しい」【コラム】
海外女子メジャーのKPMG全米女子プロゴルフ選手権で山下美夢有が2位タイに入る健闘を見せ、パリ五輪出場を確実なものとした。 最終日最終組で回った山下は優勝したエイミー・ヤンには3打及ばなかったものの海外メジャー自己ベストの2位タイ。 4日間上位争いを続けるなか「ショットが良い」と好調ぶりをアピールしていたが、この日は「たくさんのギャラリーの方がいてすごく緊張したけれど、楽しく一日プレーできました」と笑顔で締めくくった。 これで世界ランクはパリ五輪出場権を争っていた古江彩佳を抜き、1枠目の笹生優花に続く日本勢2枠目に飛び込んだ。 最終日に5アンダーで回った西郷真央と、1つ落とした渋野日向子が7位タイ。日本勢は3人がトップ10入りとなった。 しかし、好成績にも渋野は「もう少しできたかなという瞬間が多かった。悔しいです」と反省の弁。全米オープンの準優勝に続くメジャー2大会連続上位入りも満足することはなかった。 優勝したヤンは34歳のベテラン。昨年の最終戦CNEグループ・ツアー選手権に勝っているがメジャーは挑戦76試合目で初の戴冠。 「(最終日は)ゴルフ人生で一番長く感じた18ホールでした。引退するまでにメジャーに勝てる日が来るのだろうか?と何度も思いましたが、遂にその瞬間が来ました。本当に感激です」と感慨深げ。 2005年に宮里藍がANZレディスマスターズで優勝争いをリードしたが、最終日にカリー・ウェブに逆転され2位に終わっている。宮里が勝てなかったその大会で翌年アマチュア優勝を飾ったのがヤンだった。 息の長い活躍を続けるヤンの優勝シーンを間近で見た山下は「すごくプラスになりました」。この経験を活かし「(今後)しっかり結果を出せるよう頑張るしかない」と決意を新たにした。