全日本プロレスのバカの時代が到来?!宮本裕向がGAORA TV王座初防衛を果たしバカの増殖計画を叫ぶ
2日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『ニューイヤーウォーズ2025』が開催。宮本裕向が田村男児を下してGAORA TV王座初防衛を果たした。 GAORA TV王座は、全日本プロレス最高峰の三冠ヘビー級王座に次ぐシングル王座として2012年にPWF認定のもとで創設。団体内外の若手主力選手が目指す王座として争われている。 現王者の宮本裕向は、暗黒プロレス組織666所属の外敵王者。喧嘩自慢の元暴走族であり、掣圏真陰流トーナメント優勝を果たすなど格闘家としての実力も確か。“デスマッチヤンキー”の異名を取るデスマッチファイターでありながら、ホームの666では奇妙でコミカルな試合をすることが多いトータルファイターである。 昨年秋に開催された『王道トーナメント』で無念の欠場となった諏訪魔の代わりに出場したことで、諏訪魔らのユニット【バカの時代】の面々と縁が生まれて全日本にレギュラー参戦中だ。 この日、裕向の持つGAORA TV王座に挑んだのは田村男児。 男児は2019年1月2日の後楽園ホールでデビューした生え抜きであり、世界ジュニア王座戴冠歴もある全日本ジュニアの中核をなす選手の1人に。素朴な性格と無骨なファイトで人気を博し、現在主流の“オシャレ”なジュニアとは別の道を往く姿には男女ともにファンが多い。 この日は男児のデビュー5周年記念日でもあり、節目の大会で外敵から王座奪還を果たさんと意気込んでいた。
試合は堅実なグラウンドレスリングに始まり、裕向は男児の足に狙いを定めて一点集中攻撃。裕向が「投げるぞオイッ!」とラストライドを狙うが、本家と同じくショルダースルーで切り返されてピンチを招く。 男児は裕向のハンドスプリングエルボーをキャッチしてのバックドロップからデスバレーボムと攻め込んでゴツゴツとしたエルボー合戦を展開。さらに雪崩式ブレーンバスターを狙うが、裕向がこれを切り返してラストライド。さらに男児のパワーボムを回避してファイヤーサンダーからのムーンサルト・プレスを決めて3カウント。裕向が危なげなく初防衛を果たした。 この日は、バカの時代のメンバーである青柳優馬&阿部史典&佐藤光留が全日本プロレスTV認定6人タッグ王座を戴冠。さらに長年フリーとしてプロレス界を駆けてきたバカの時代の創始者とも言える鈴木秀樹も全日本入団を発表。バカの時代はノりにノっている状態だ。 この状況を受け、裕向は「バカの時代ベルト完全制覇への道、まだまだ続きますよ。いやあ男児、やっぱいい選手ですね。いい選手。本当に上手だし、レスリングも強いし。いやあ本当にパワーボム食らってたら、多分俺が負けてましたよ。食らってたら。なんとか防衛したい一心で、なんとか気合で勝てたんじゃないかなと思います。でも、何回もやりたいです。すごい男児はいい選手なんで。なんならバカの時代に入れたいです。それが本音です」と男児を称えつつ、バカの時代へ勧誘。全日本プロレス全員がバカになる日も近いかも知れない。