サンロッカーズ渋谷のジョシュ・ホーキンソンが語る雪辱への思い「優勝を争う場で戦うことこそ、僕がSR渋谷に加入した理由」
「上のステージでプレーすることで多くの人々が僕を知ってくれた」
こう振り返るホーキンソンだが、今シーズンは同じ轍を踏まないと力強く語る。「今シーズンはルカHCのバスケットボールをより理解し、堅実なチームになっています。昨シーズンに学んだことを生かして、新しい選手たちがルカHCのスタイルに馴染むように助けていきたいです。また、KJ(新加入のケビン・ジョーンズ)はアルバルク東京でルカHCと一緒だったので彼のスタイルをよく知っています。昨シーズンよりも良いスタートを切れると思っています」 昨夏のワールドカップ、今夏のパリオリンピックと、ホーキンソンは2大会続けて世界の大舞台でハイパフォーマンスを披露した。五輪後、複数のアメリカメディアがNBAでプレーするべき活躍を見せた選手としてホーキンソンの名前を挙げるなど、海外でも賞賛されている 「とても光栄なことです。ワールドカップ、オリンピックで世界の強豪相手に良いパフォーマンスを見せることができました。それによって世界のバスケットボール好きな人々に、僕のことを少しは知ってもらえました。みんながそのように思ってくれて、良い気分になります」 このように笑顔を見せるホーキンソンだが、こういった世界からの賞賛によって何かが変化することはない。「僕は常に自信を持っている人間です。だから、さらに自信が増すということはないです。ここ5年くらい、僕は同じ質のプレーをしていると思いますが、より上のステージでプレーする機会が増えることで多くの人々が僕のことを知ってくれました。それが今までとの大きな違いだと思います」 名実ともにBリーグを代表する看板選手となったホーキンソンだが、常にフォーカスしているのはチームが勝つことだ。ワシントン州立大を卒業後、2017年からBリーグでのプレーを続けているが、一度も経験していないB1でのポストシーズンについて強い思いを持っている 「これまで一度もチャンピオンシップに出場したことがないので本当に出たいです。ワールドカップ、オリンピックは本当にレベルの高い大会です。ただ、Bリーグのポストシーズンも同じようにレベルが高いですし、優勝を争う場で戦うことこそ僕がSR渋谷に加入した理由です。昨シーズンは出場できなかったですし、まずはなによりもCS出場にフォーカスしています」 優勝への第一関門であるCS出場には出遅れないことが大事で、開幕節の長崎ヴェルカ戦は大きな意味を持ってくる。9月23日に行われた天皇杯2次ラウンドで長崎に敗れたこともあり、ホーキンソンは雪辱を誓う。「長崎と3回続けて戦うのはとても珍しい経験です。いつもは2回連続でしか試合を行わないですからね。僕たちはこの試合から多くを学びました。開幕節で連勝することはとても重要です」 SR渋谷が優勝戦線に絡んでいくためには、チームケミストリーを早々に構築しつつ、ホーキンソンが、オリンピックで見せたのと同等の貢献が必要だ。彼自身もそのことを認識し、多くの責任を担う覚悟を持っている。ホーキンソンは言う。「僕たちには証明すべきことがたくさんあります。優れた選手が多くいますが、強いチームには一体感があります。これこそ、今シーズンを通して僕がやっていきたいことです」
鈴木栄一
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