親子で海遊ぶ 串本海中公園でラムサールの海体験ツアー
和歌山県の串本町青少年育成町民会議(上正久会長)は23日、同町有田の串本海中公園センター水族館で「ラムサールの海体験ツアー」を開いた。町内の小学4~6年とその保護者計10人が参加し、講義を受けたり、水族館の生き物に触れたりしてラムサール条約湿地に登録されている串本の海の美しさを学んだ。 【空飛ぶクルマ実証飛行 串本「望楼の芝」で9月、和歌山県内初の記事はこちら】 実践体験や友達との交流、親子の触れ合いを通し、青少年の健全な育成が目的。 参加者は水族館の森美枝館長の案内で「串本の海」大水槽や水中トンネル水槽などを見学し、串本で生息する魚やサンゴといった生き物の生態を学んだ。普段は入れないバックヤードにも入り、生まれたばかりのアカウミガメの赤ちゃんに触れた。 森館長は串本の海は西側と東側で水温が違うこと、水温が高い西側にサンゴがたくさんあってラムサール条約登録湿地になっていることを紹介。「串本の海はサンゴにとって少し冷たい。それでもたくさん生えるのは世界最大級の暖流『黒潮』のおかげ」などとサンゴと串本の海の環境について参加者に語った。 体験ではそのほか、半潜水型海中観光船「ステラマリス」に乗り、海に広がるサンゴの群落を見た。 出雲小5年の芝蒼海君は「ウミガメが生まれて1年であんなに大きく成長することにびっくりした。ウミガメに触れたし、いつもは見られないバックヤードも見られて良かった」と話した。
紀伊民報