福本莉子〝これが私の終わりなき道〟裏表のない人柄、趣味は茶道「正解がないところは〝女優道〟も似ています」
■大泉洋主演の映画「ディア・ファミリー」に出演 ドラマや映画、舞台でめざましい活躍だ。現在23歳。一歩一歩、大人の道を進んでいる。 【写真】映画「ディア・ファミリー」完成披露試写会に出席した福本莉子、大泉洋らキャスト陣 「社会人1、2年目の年齢で、周りの友達も社会に出て働いているので、社会人としての自覚や責任感を強く感じるようになりました」 プレッシャーのある仕事の時は、「とにかくやるしかないです。しっかり準備をします。不安になるのって、準備が足りてないときなので」とキリリッとした表情を見せた。 「ただ、セリフを覚えながらも、現場で監督の要望に臨機応変に対応できるような心構えも大事にしています」 そんながんばり屋の彼女が、14日から公開の大泉洋主演の映画「ディア・ファミリー」(月川翔監督)に出演する。 1970年代。小さな町工場を経営する坪井宣政(大泉)と妻・陽子(菅野美穂)の娘である佳美(福本)は、生まれつき心臓疾患を抱えていて、余命10年を宣告されてしまう。宣政は娘のために、自ら人工心臓を作ることを決意する。世界で17万人の命を救ったバルーンカテーテルの誕生にまつわる実話を映画化したヒューマンドラマだ。 「佳美さんのご家族は、思い出もたくさんあるので、みなさんが愛した佳美さんのイメージを壊さないように、自分なりに演じました」 家族に会ったことで、佳美さんが強くて優しい理由が分かったという。 「自分のために必死に動いて、常に味方でいてくれる家族がいたからではないかと思いました」 家族の深い愛と絆が感じられる作品だ。 この映画を映画館「TOHOシネマズ」で見る時は、上映前の予告編が流れる時間から席に着くのがおすすめ。2022年から、幕間映像「シネマチャンネル」のナビゲーターを務めているのだ。 「みなさんにきちんと映画の魅力をお伝えして、ストレスなく見ていただくことを意識しています」 カンペを見ることなく、まっすぐカメラを見つめて長ゼリフを言うのは、さぞかし大変だろう。 「台本が届くと、毎日、朝晩と読んで覚えています。〝伝える意識〟を持つことを大切にしていて、実際に予告映像などを見て、映画の雰囲気をつかんでからお伝えするようにしています」