Travis Japan松田元太「アイドルなのでね、寿命も考えます」来年15年目「長くはないとも思っていて」
Travis Japanの松田元太(25)が声優に初挑戦した映画「ライオン・キング:ムファサ」(バリー・ジェンキンス監督)が20日に公開される。今年は声優のみならず、2クール連続でのドラマ出演やグループでのワールドツアーなど大ブレイク。2週連続インタビュー前編では、初の声優業を中心に、ドラマやバラエティーなど活躍を続けた一年を振り返った。 目は、口ほどに物を言う―。松田と向き合っていると、そんなフレーズが頭をよぎった。とにかく瞳が、キレイ。文字通りキラキラと輝く目は、まさに彼の心を表しているようだ。 「今年は、今までにない経験でしたり、いろいろな幅があるお仕事をさせてもらって」。おなじみのハイテンションではなく、落ち着いたトーンで、ゆっくり言葉を紡いだ。その仕事の一つが、まもなく封切りされる映画での声優業。「いつか挑戦してみたくて。表現力を広げたい思いがあって」。高揚感に満ちた表情を浮かべ、白い歯がのぞいた。「ディズニーの世界観に自分の声を乗せていただけるということは、その時も感動しましたけど、時間がたつと、よりスゲーなと。実感が湧いてきて」。丁寧な言葉に交じる“松田節”。そして何より真っすぐな瞳が、純粋さを際立たせた。 ファンや視聴者も、その真っすぐな彼の姿を楽しんだ一年間だった。バラエティー、ドラマ、映画、CM。活躍の幅を大きく広げ、正真正銘ブレイクした。それでも、彼の芯は揺るがない。 「1人でお仕事をさせていただく時間も多かったですけど、その大切さも、そしてグループでいる時のありがたみや安心感も感じられて。出稼ぎじゃないですけど、グループにパワーを還元するために、ソロでお仕事をしているだけであって。メンバーそれぞれが広がっていって、グループの大きな力になれたら」 11年の入所から、来年は15年目を迎える。寝る暇もない忙しい現況を「もう、サイコー」と言いつつ、「ヒマは、怖い」と重ねた。体勢を変え、畳がこすれる音がした。「アイドルなのでね、寿命も考えます。今年は、考える時間もありましたね。おそらく、長くはないとも思っていて」。松田の瞳をのぞくと、変わらずにキラキラと輝いていた。本心であることに違いなかった。=後編に続く=(ペン・田中 雄己) ◆松田 元太(まつだ・げんた)1999年4月19日、埼玉県出身。25歳。2011年2月に入所。17年にTravis Japanに加入し、22年10月に「JUST DANCE!」で全世界配信デビュー。23年8月にMBS系「結婚予定日」でドラマ初主演。「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(フジテレビ系)のお助けヒーロー「マツダマン」が人気に。同局系「ぽかぽか」(月~金曜・前11時50分)の月曜レギュラーを担当。血液型O。
報知新聞社