パ・リーグMVPの近藤健介「もっと技術磨く」 初のベストナインから7年越しの夢を実現
26日に開かれたプロ野球のNPBアワーズで、パ・リーグ最優秀選手(MVP)にソフトバンクの近藤健介外野手が選ばれた。 【写真】最優秀選手に選ばれたソフトバンク・近藤健介と巨人・菅野智之 球界最高の栄誉を初めて手にした近藤は「プロに入って、まさかいただけるとは思っていなかった。本当に光栄に思いますし、もっと精進して技術を磨きたい」と実感を込めた。 移籍2年目の今季は打率3割1分4厘で初の首位打者に輝き、最高出塁率(4割3分9厘)との2冠を獲得。本塁打と打点で同じく2冠に輝いたチームメートの山川とMVPを争う形になった。 近藤にとって、山川は意識していた存在だった。ベストナインに選ばれて初めてNPBアワーズに参加した2018年、MVPに輝いたのが当時西武の山川だった。「そのときにMVPの方を見て、いつか取りたいなと思っていた。時間は掛かってしまったけど、うれしい」。7年越しで実現した夢でもあった。 プロ13年目で最高のシーズンになったが、「やっぱり最後に日本一を達成した上でのMVPだったら最高だった。そこは来年以降、頑張りたい」と悔しさもにじませる。小久保監督からは、今季の左翼から右翼への転向も伝えられた。新たな挑戦を成功させ、再びここに戻ってくるつもりだ。(大石豊佳)