【親のジレンマ】新社会人になる大学生の我が子「正社員になりたくない」フリーランス志向に賛成すべき?
フリーランスの平均年齢は50歳を超えている!?
リクルートワークス「データで見る日本のフリーランス」によると、フリーランスの平均年齢は55.4歳です。 近年、若者の間でフリーランスが一種のトレンドのようにも見受けられますが、実際のところフリーランスの平均年齢は50歳を超えています。 さまざまな経験をし、高いスキルや技術を備えた人がフリーランスに転身する傾向にあります。 現在、フリーランスとして働いている人でも企業で長年勤務していた人、新卒時に就職活動を経験した人がほとんどでしょう。
フリーランスの仕事獲得経路として「人脈」が最多
フリーランスの実態を詳しく知らない人にとって、フリーランスはどこから仕事を得ているのか疑問を抱いている人も多くいます。 プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2023」では「最も収入が得られる仕事獲得経路」が明らかになっています。 【図表1】によると、「人脈」がもっとも多く、「過去・現在の取引先」が続いています。 フリーランスの多くが正社員時代に在籍していた企業や当時の取引先、過去に築き上げた人脈から仕事を得ています。 近年では「求人広告」「クラウドソーシング」が充実しているため、人脈がまったくない人でも仕事を獲得できます。 とはいえ、仕事を獲得するための選択肢が限られます。また、求人を一般公開している企業であっても経験の浅い人を歓迎しているわけではなく、経験豊富な人に頼む傾向にあります。 このため、新卒フリーランスはまずはどこで経験を積むか、実績をつくっていくかが問題になってきます。
フリーランスの年収事情
同調査では、フリーランスの年収についても明らかになっています。 もっとも多い平均年収は「200-400万円未満」となっており、全体の3割近くを占めています。 また、「200万円未満」と回答した人も約2割と少なくありません。年収400万円未満の人は全体の半数程度になります。 近年における日本人の平均年収は450万円前後のため、フリーランスとして平均年収を達成するのは容易ではないといえるでしょう。 ただし、800万円以上の年収の人も全体の2割程度います。フリーランスとしての適正がある人であれば、会社員時代よりも稼げる見込みもないわけではありません。