【裏金疑惑】豊田真由子さん『役人経験』から懸念「12月は予算追い込み時期...国民のための政策作る佳境のときに政権揺らぐのが役人としてはすごく困る」
自民党の派閥パーティー収入をめぐる裏金疑惑。12月13日に臨時国会は閉会しました。厚生労働省の官僚を経て衆議院議員となり、当時自民党安倍派に所属していた豊田真由子氏は、「元役人として言うと12月は予算の追い込み時期。政策を国民のために作る佳境の時に政権が揺らぐのはすごく困る」と役人側の心情について語っています。 【画像を見る】交代する安倍派4閣僚の顔ぶれは?
野党議員も戦々恐々?「検察がどこまでやるのかわからない、怖い」
――いまは野党の頑張りどころでは、と思うのですが、できることは内閣不信任案ぐらいでしょうか。 (武田氏)「内閣不信任案ぐらいしかないし、野党は、元々弱いから、議席の数がないから野党なわけで、できる手段は限られています。国会の最後に内閣不信任案を出す。これは憲法で認められている権利だから、それも躊躇したわけでしょ。出せるだけまだ良かった」 ――内閣不信任案を出すだけじゃなくて、政治と金の問題、パーティーをどうすべきかを野党として言っていくことも、国民の受け皿となるチャンスと言えるんでしょうか。 (武田氏)「そうなんだけども、やっぱり否決されちゃうとか、野党が一枚岩ではない、というのが出ていて、どうも取材していると、野党の中にもパーティー券で危ないような、裏金かどうかわからないけれど、帳簿に記載していない人がいて、自分のすねに傷があるからびびっているのもあると、私は聞きました。 パーティーである程度、予想以上に売り上げが伸びたら、それをどういうふうに処理するかは野党だって額は全然少ないけどもあるわけですよね。みんな怖いですよね。やりすぎたって安倍派は今検察に狙われているわけですが、検察がどこまでやるのかがわかんないっていうのが一番怖いところです」
「安倍派だから駄目、では成り立たないのでは」
――安倍派の重要閣僚が、交代することになりそうです。 (豊田氏)「少し疑問があるのが、やっぱり事実上辞めさせるのであれば、その人自身に、負うべき理由があることが必要条件だと思うので、私はそうじゃありませんって言ってる方もいらっしゃって状況が分からない中で、『安倍派だから全部駄目です』ということにすると、そもそも成り立たなくなるんじゃないかなと。 岸田派とか二階派とかでも、裏金疑惑があったらでは、岸田派も二階派も全部駄目ってことなんですかということになる。安倍派が政務三役と閣僚に未来永劫になれませんとなると、99人いるのですが、この先ずっと駄目なのか、その先を見据えた筋の通った、だから一掃ということには何か脈絡がない、国民のためにきちんとした見通し戦略がちょっと見えてこなくないですか」 (武田氏)「安倍派の中で不満持っている人もいます。『ふざけるな。俺たち最大派閥を外して政権が立ちゆかなくなるぞ』と言ってる人もいます。最大派閥を外して政権がうまく回るとは思わないです。数が一番多いところをはずして、岸田政権がうまく回るとは私にはとても思えないです」