初夏の味覚、新春にどうぞ 天童・超促成栽培サクランボ初出荷
天童市荒谷で4日、超促成栽培されたサクランボ「佐藤錦」の今年初の出荷作業が行われた。5日の初競りに合わせたもので、昨年は東京・大田市場で、きり箱入り500グラム(2L、68粒入り)に過去最高となる140万円の値が付いた。 超促成栽培は、初夏の味覚を新春にも楽しんでもらおうと1987(昭和62)年に同市の生産者が始め、花輪和雄さん(75)=同市下荻野戸=が継いで22年目になる。冷蔵庫で「冬」を体感させたサクランボの木240本をビニールハウスに移し、「春」を再現した環境で開花と結実を促す。 この日は約20人が作業に当たり、真っ赤に色付いた実を収穫し、一粒一粒丁寧に箱詰めした。花輪さんは「色付きも良く、上々の出来。サクランボを食べ、ほっとした時間を過ごしてほしい」と述べた。