4月1日から「上下分離方式」 新生・近江鉄道が出発式典
近江鉄道は、4月1日から鉄道設備の維持・管理を県や沿線市町が担う「上下分離方式」がスタートしました。米原市ではその出発式として、国土交通大臣らが出席し、記念の式典が開かれました。米原曳山まつりのお囃子「しゃぎり」でにぎやかに始まった出発式典。式典には、国土交通省や県、市町など約100人の関係者が出席しました。近江鉄道の「上下分離方式」については、経営難を理由として、鉄道設備の維持などのインフラの管理を県や沿線10の市町で構成する「近江鉄道線管理機構」が行い、近江鉄道は運行やサービスの提供に特化するというものです。
式典には斉藤鉄夫国土交通大臣も出席し、「上下分離により生まれ変わった近江鉄道線が、複数自治体にまたがるローカル鉄道再構築のリーディングモデルとなり、持続可能な公共交通として地域に貢献し続けることができるよう、後押ししていきたい。」と新生・近江鉄道に期待を寄せました。その後、米原駅のホームでは、テープカットが行われ、近江鉄道の新たな出発として、記念列車を見送りました。三日月知事は、「もっとより多くの人たちに乗ってもらえる鉄道。リーディングモデルになれるかどうか、その気概をもって、みんなでやっていきたい。」と話しました。