渡辺謙「死んでもいい」覚悟で共演した超大物俳優の実名告白 27歳で大河ドラマ主演に大抜てき
俳優の渡辺謙が4日放送のTBS系「人生最高レストラン」に出演。主演したNHK大河ドラマで初共演した故勝新太郎さんとのエピソードを明かした。 渡辺は1987年放送の「独眼竜政宗」の主人公・伊達政宗役を演じた。当時27歳での大抜てきだった。「俳優を育てようっていう環境がありましたね。だから僕が全然知らないところでちゃんとレールを敷いてもらってた感じはありましたね」と明かした。 豊臣秀吉を演じた勝さんとは、政宗が小田原攻めに遅参して初めて対面するシーンで共演。「このシーンまでは秀吉と政宗って会ってないんですよ。ずーっと情報でしか知ってないわけ、政宗は」とドラマの背景を説明。「勝さんがメークテストしてたんですよ、NHKで。もう全然、始まる前ですよ。で、プロデューサーが僕を連れてって『ちゃんとご挨拶しなさい』って言われて。勝さんが鏡越しに僕を見ながら、『ああ…小田原で会おう』で終わり。とにかくガチンコでやりたい」と勝さんとの緊張感漂う初対面を振り返った。 死を覚悟して白装束で秀吉の前に出た政宗が、秀吉からムチで左肩を激しく叩かれるシーンについて、「だから(肩を)パーンっていうのもアドリブ」と秘話を披露。「でも死んでもいいと思うぐらいの気持ちでいってたから。もちろん殺されたりはしないと思うけど。何が起きてもいいと」と、渡辺自身も決死の覚悟で臨んだ撮影だったと告白。「『ああ…いい目をしてるなあ』って言われました」と勝さんからの言葉を明かした。 MCの加藤浩次が「緊張感違いました?」と問うと、渡辺は「やっぱり本当にこの人、天下人かなって思いました」と回答。「見えてくるんですねえ、秀吉に」と加藤を唸らせた。 さらに、渡辺は「勝さんが終わった日(クランクアップ)にみんなで打ち上げしたんですよ。その時に勢いで『一生役者を続けていく覚悟ができました』って言っちゃったんですよ。『もう一回、勝さんと仕事がしたい。だから一生やっていく覚悟が決まりました』って」と、勝さんに話しかけたことを苦笑い交じりで話した。 加藤は「全然、めっちゃいいと思いますよ」と意外そうに返すと、「でもここまでやっていく覚悟がなかったんかいって話じゃないですか。お前なあって話ですよ」と自らにツッコミを入れていた。