民事再生手続きの湯河原「青巒荘」運営会社 「フォレスト」グループ傘下に
2月に民事再生手続きの申し立てを行った湯河原町の老舗温泉旅館「青巒(せいらん)荘」(同町宮上)の運営会社が、全国で宿泊施設を展開する「フォレスト」(同町城堀)グループ傘下に入った。11月11日付で同社が運営会社の全株式を取得した。 奥湯河原温泉最古の温泉旅館といわれる青巒荘は、近年は景気悪化による個人消費の低迷などで旅館利用客が減少。箱根の火山活動の活発化や台風被害も相まって運営会社の負債総額は約8億5千万円に膨らみ、今年2月に民事再生手続き開始の申し立てを行った。 この時点でフォレストは支援に乗り出し、旅館の仕入れや在庫管理の効率化、料理メニューの改定など業績改善に取り組んできたという。10月には再生計画案が横浜地裁小田原支部に認可決定された。 フォレストの担当者は「(経営再建を)スタートしたばかりなので現在は骨格をなす段階。これから経営課題を出し、双方の力を合わせてクリアしていきたい」と話している。
神奈川新聞社