4th写真集は自然体で…大久保桜子、芸能界から逃げ出したかった過去、変えたのはひとつの出会い
女優の大久保桜子が、自身4冊目となる写真集『人 隣』(東京ニュース通信社)を7月20日に発売した。韓国・ソウルにて撮影が行われた同書は、これまでの写真集とは異なり、カメラを意識しない大久保の自然体な姿がたっぷりと収められた一冊。発売日当日に26歳の誕生日を迎えた彼女に、撮影の思い出や写真集の見どころを聞くと共に、これまでの芸能活動を通して変化した仕事への向き合い方を語ってもらった。 【別カット9点】大久保桜子、撮りおろしカット ──写真集の発売とお誕生日、おめでとうございます。前回の写真集もお誕生日の発売だったんですよね。 大久保 ありがとうございます。前回も誕生日でした! ──一年ぶりということになりますが、今回の写真集の発売が決まった時の心境を聞かせてください。 大久保 「嬉しい」という気持ちは第一にありましたが、去年、写真集を出したばかりなので「どういう内容だったら変化を出せるんだろう」という不安も少しありました。やっぱり、人って一年じゃなかなか変わらないので、大きく変化した自分を見せられないかもしれないなって。でも実際には、カメラマンさんも違いますし、ヘアメイクさんも衣装スタイリストさんも、チーム全体が違ったということもあって、私の違う面を見せられたんじゃないかなと思います。 ──今回の写真集の注目ポイントはどこになると思いますか。 大久保 格好つけている瞬間が一瞬もないところですかね。表紙でもカメラ目線すらしていないし、本当に一人で旅をしているところをいつの間にか撮られていたかのような撮り方をしてくださったんです。カメラマンさんも「カメラを意識せずに自分一人の世界に入って大丈夫」と言ってくださったので、良い意味で本当に格好つけているカットは一つもないというくらい、自然体だったなと思います。 ──一人旅行は今までしたことがないそうですね。 大久保 一人旅行はしたことがないのでしたいと思っているんですけど、特に海外は、一人だとなかなか怖くてできていないんですよね。 ──誕生日に一人でフレンチを食べたことがあると聞きましたが、一人行動自体は得意なんですよね。 大久保 数年前の誕生日の話ですね。自分で稼いだお金で、自分に何をしてあげられるかなと考えて「フレンチに行ってみよう!」と急に思い立った時があって行ったんですが、そういうところは今も変わらないです。焼肉も映画も食事もお買い物も、基本は全部一人。ただ、海外となると、言葉の壁もありますし、スリなんかも少し怖いですよね。日本ほど治安の良いところはあまりないと聞くので、そういう意味でも一人で行くのは不安だなと思います。国内だったら、地方で撮影があるような時には私だけ延泊してそのまま観光したりもするんですけどね。 ──写真集撮影の思い出も聞かせてください。今回、クラブに初めて行ったとか。 大久保 私、ずっとクラブに行ってみたかったんですよ。ライティングが綺麗で、音楽が鳴っていて、みんなが楽しそうにしてるという映画の世界で見た空間が、実際にどういうところなのかがずっと気になっていたんです。今回の撮影で行くことになって、すごく嬉しかったです。 ──行ってみてどうでした? 大久保 ちょっと怖かったです(笑)。でも今回行ったところは上品なクラブだったのか、人が絡んでくるということもなかったですし、自分の席で楽しくお酒を飲んでいる方がほとんどでした。ただ、知らない方がたくさんいる、ちょっと薄暗い空間というのは、やっぱりちょっと怖いですね(笑)。「これがよく私が映画で見る世界観か」という嬉しさもありました。 ──芸能活動を始めたきっかけは、お母様だったんですよね。 大久保 そうです。高校生の時、私は生徒会に入っていたので忙しい日常を送っていました。その頃に私が東京でスカウトしていただいて、持って帰ってきた名刺宛てに母が勝手に電話したんです。それで「一度会いましょう」という話になったんですが、その日がちょうど生徒会の会議と被っている日で。それでも母からは「行きなさいね」と言われていたんですけど、私はそのまま生徒会の会議に出たので、母から怒られました(笑)。それでも事務所の方が「会いたいので改めて来てください」と言ってくださったので、行ってみようかなって。 ──その頃の大久保さんは、人前に出て活動すること自体は好きだったんですか? 大久保 いえ、生徒会にいたのも、「大学に入りたい」というやましい理由でした(笑)。人前で演説をすることとか、写真集の会見なんかもそうですけど、人前でしゃべることは実は今でもあまり得意ではないんです。それでも以前よりはずいぶん慣れました。