歌舞伎俳優の尾上丑之助さん（10）が27日、祖父・尾上菊五郎さん（81）、父・尾上菊之助さん（46）とともに、『尾上菊之助改め 八代目 尾上菊五郎襲名披露 尾上丑之助改め 六代目 尾上菊之助 襲名披露記者会見』に出席。六代目・菊之助を襲名する心情を明かしました。 【画像】尾上菊五郎　孫の眞秀と共演　菊之助は初役で松王丸を勤め　長男・尾上丑之助と親子共演 会見では、2025年5月に歌舞伎俳優の尾上菊之助さんが『八代目・尾上菊五郎』を、尾上丑之助さんが『六代目・尾上菊之助』を襲名することが発表されました。 丑之助さんは、六代目・尾上菊之助を襲名することに対し「最初祖父から話を聞いたときには、もうちょっと丑之助のままでいたいと思っていました。だけど、祖父の思いを受け継ぐと心に決めたので、菊之助を襲名すると決めました」と今の心境を話しました。 続けて、なぜもっと丑之助でいたいと思ったのかを問われると、「まだ襲名してから6年くらいしかたっていないので、もうちょっと丑之助のままで役をやりたいと思っていました」と理由を述べました。 また父・菊之助さんは、史上最年少の菊之助になる丑之助さんに「心情を形作るのが歌舞伎役者のつとめだと思っているので、丑之助にはより心情で演じられるような役者になってもらいたい」とコメントし、丑之助さんは「役の心情を大切にします」と話しました。 さらに祖父・菊五郎さん、（中村）吉右衛門さんのような役者になりたいことを明かした丑之助さん。その理由として「祖父・菊五郎も吉右衛門も、完全に役になってお芝居をやっているので、そこをまねしたいと思います。あと祖父・菊五郎はセリフ回しとかが、本当に江戸の時の人物のようになっていて、祖父・吉右衛門はとても時代物の心情が素晴らしい人なのでそういうところを尊敬しています」と語りました。