移籍か残留か…プロ野球、今オフ争奪戦必至のFA戦士6人
プロ野球はオフシーズンに突入し、フリーエージェント(FA)移籍の話題が大きな注目を集めている。今年は計41人(国内21人・海外20人)が新たにFA権を取得。すでに松井裕樹(楽天)、山﨑福也(オリックス)らが行使を決断した。ここでは、FA宣言すれば争奪戦となりそうなFA権有資格者を紹介する。 【表】2023年プロ野球、FA権有資格者一覧(国内・海外)
中田翔
出身:広島県 投打:右投右打 身長/体重:184cm/107kg 生年月日:1989年4月22日 ドラフト:2007年高校生ドラフト1巡目 スタメンでの出場機会を得るために、FA権行使の可能性が高いとされているのが読売ジャイアンツの中田翔だ。 中田は大阪桐蔭からドラフト1巡目で北海道日本ハムファイターズに入団。高卒3年目にプロ初本塁打を記録すると、翌年には18本塁打を記録。その後はチームの4番として君臨し、打点王のタイトルを3度獲得した。 しかし、チーム内での不祥事もあり、2021年に巨人にトレード移籍。同年は苦しんだが、昨季は109試合出場で24本塁打をマーク。一塁手部門のゴールデングラブ賞を受賞するなど、復活を印象付けた。 今季も開幕直後は出場機会を得ていたが、坂本勇人の三塁コンバートで岡本和真が主に一塁を守ったこともあり、7月以降は代打での出場が増えた。 また、来季から指揮を執る阿部慎之助新監督は、継続して坂本をサード、岡本和をファーストで起用する方針を打ち出した。巨人での出番は限られることが想像されるため、FAで他球団に移籍することも十分考えられるだろう。
茂木栄五郎
出身:東京都 投打:右投左打 身長/体重:171cm/75kg 生年月日:1994年2月14日 ドラフト:2015年ドラフト3位 今季は自己最少の出場数に終わった茂木栄五郎も、FA権の行使に含みを持たせている。 桐蔭学園卒業後は早稲田大学に進学し、チームの全日本大学選手権優勝、東京六大学リーグ春秋連覇に大きく貢献。2015年ドラフト3位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した。 プロ1年目からショートのレギュラーを掴むと、規定打席に到達して打率.278を記録。打率3割に近い数字を残す堅実なバッティングに加えて、2桁本塁打を3度記録するパンチ力も兼ね備えた。 しかし、2019年以降は故障に悩まされることも多く、出場機会が激減。昨季は73試合出場で打率.223と打撃不振に陥った。 さらに、今季はわずか8試合の出場にとどまり、悔しいシーズンとなった茂木。今後の復活を目指して、どういった決断をするのか注目が集まる。