長崎・五島市出身の高嶋仁さんが壱岐で野球教室 甲子園の監督通算勝利数、歴代2位
高校野球の強豪、智弁和歌山(和歌山県)や智弁学園(奈良県)の監督としてチームを38回、甲子園に導いた高嶋仁さん(78)による野球教室が10月25日、長崎県壱岐市芦辺町の芦辺小グラウンドであった。12人の児童たちが、投球方法など技術面だけでなく、プレーに対する心構えも学んだ。 高嶋さんは五島市出身。海星高、日本体育大を卒業後、智弁学園と智弁和歌山でそれぞれ監督を務めた。両校での計68勝は、甲子園の監督通算勝利数で歴代2位となっている。智弁和歌山で優勝3回、準優勝4回を果たし、2018年に引退した。 野球教室は、高校時代の同級生である芦辺地区まちづくり協議会の國村勉会長の呼びかけで実現した。芦辺小と八幡小の児童でつくるソフトボールクラブ「芦辺レッドパワーズ」の12人が参加した。高嶋さんはキャッチボールやバッティング方法を指導した上で、「相手を思いやって投げることが大事」「練習は慣れ。毎日コツコツやっていこう」と呼びかけた。 芦辺小6年の田口琉乃介さん(11)は「一生に一度の体験。守備でリズム良く投げることを教わったので生かしたい。中学でも野球をやって甲子園に行きたい」と力を込めた。高嶋さんは取材に「明るい子どもたちだった。今後も楽しんでプレーしてほしい」と話した。 (野田範子)
西日本新聞