冬場は食洗機が欲しくなります。節水になるといわれているけれどやっぱりコストは上がりますか?
冬場の寒さや手荒れへの懸念から、食洗機の導入を検討している方が増えています。導入にあたり、食洗機のコストについて疑問を抱いている方もいることでしょう。 本記事では、食洗機と手洗いのコスト比較について解説します。さらに、食洗機を利用するメリットとデメリット、注意点についても説明します。食洗機のコストに関する理解を深めて、導入の判断材料にしてみてください。
食洗機と手洗いのコスト比較
食洗機と手洗いの1回あたりのコスト比較は、図表1のとおりです。 【図表1】
筆者作成 図表1は、下記試算によるおおよその金額です。 【食洗機】 ●電気代 経済産業省の「実践! おうちで省エネ」によると、食洗機の年間電力使用量(1日2回)は525.2キロワットアワーで、1回あたり約0.72キロワットアワーとなります。 一方で全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」によると、電気代の目安は1キロワットアワー31円です。したがって、食洗機1回あたりの電気代は、0.72キロワットアワー×1時間×31円/キロワットアワー=約22.3円となります。 ●水道代 経済産業省の同資料によると、食洗機の年間水道使用量(1日2回)は1万800リットルで、1回あたり約14.8リットルとなります。1リットルあたりの水道代が0.24円の場合、食洗機1回あたりの水道代は、14.8リットル×0.24円=約3.6円となります。 ●洗剤代 1回あたりの洗剤を5グラムとし、約4円と仮定します。 【手洗い】 ●ガス代 経済産業省の同資料によると、食器手洗いの年間ガス使用量(1日2回)は81.62立方メートルで、1回あたり約0.11立方メートルとなります。 一方で東京ガスによると、1立方メートルあたりのガス代(基準単価料金、1ヶ月のガス使用量20立方メートル超80立方メートルまで)は130.46円です。したがって、食器手洗い1回あたりのガス代は、0.11立方メートル×130.46円/立方メートル=約14.4円となり、さらに月額基本料金がかかります。 ●水道代 経済産業省の同資料によると、食器手洗いの年間水道使用量(1日2回)は47450リットルで、1回あたり65リットルとなります。1リットルあたりの水道代を0.24円とすると、食器手洗い1回あたりの水道代は、65リットル×0.24円=約15.6円となります。 ●洗剤代 1回あたりの洗剤を9.6ミリリットルとし、約4.9円と仮定します。 手洗いの手法や食洗機の製品、使用状況によって異なりますが、食洗機を使用するほうがコスト面でメリットがある可能性があります。