韓国、半導体に3兆円支援-サムスンやSKハイニックス後押し
(ブルームバーグ): 韓国政府は、自国の半導体セクターを対象とする26兆ウォン(約3兆円)規模の支援パッケージを公表した。競争がますます激しくなる半導体業界で先行しようとするサムスン電子やSKハイニックスを後押しする。
大統領府は声明で、今回の支援プログラムには特定の投資を対象とする17兆ウォン相当の財務支援や税制優遇措置が含まれていると説明。総額26兆ウォンという規模は、崔相穆企画財政相が2週間足らず前に提案していた10兆ウォンの2倍以上となる。
23日のソウル株式市場で、サムスン電子の株価は上昇に転じ、一時1.4%高となった。SKハイニックスは3%を超える値上がりとなる場面があった。
各国の政府が巨額の投資に動き、台湾積体電路製造(TSMC)や米インテルを誘致し半導体製造を推進する中で、韓国内でも半導体産業を支援するよう求める声が広がっていた。
世界最大級のメモリーチップ生産国である韓国は、サムスンやSKなど民間のコングロマリットによる投資の取り組みを選好してきたが、現在では政府がより積極的な役割を果たすようになっており、ソウル近郊に半導体工場のメガクラスターを設ける計画を主導している。
世界の半導体競争過熱、補助金810億ドル規模-米中の攻防も激しく
原題:South Korea Sets Aside Record $19 Billion to Fuel Chipmaking (1)(抜粋)
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Soo-Hyang Choi, Yoolim Lee