「本当にぶつけようとしたが当たらなかった」西武OB戦で田淵幸一さんと乱闘騒ぎ、東尾修さんが真相 大観衆には「びっくり」
◆「西武ライオンズ LEGEND GAME2024」(16日、ベルーナドーム) 西武初のOB戦開催で、ほぼ満員となる2万7795人の入場者が集まり、両監督は「びっくりした。日本シリーズみたいだった」と口をそろえた。 ■「愛おしい」源田夫妻が雑誌の表紙に【写真】 往年の名選手たちが顔をそろえ、東尾修監督(73)率いる白地のホーム用ユニホームの「チーム・ライオンズ」と、田淵幸一監督(77)率いる青色のビジター用ユニホームの「チーム・セイブ」が対戦した。 4回には東尾監督がマウンドに上がり、田淵監督が代打で登場して「監督対決」となった。互いににらみ合うなど客席を沸かせたが、実際の対戦の方が盛り上がった。山なりのボールながら東尾監督の投球はすべて田淵監督の体をめがけてのもので「本当にぶつけようとしたが、当たらなかった」と東尾監督。よけるたびに田淵監督は表情を変え、3ボールからの4球目は背中の後ろを通る危険球。四球にも田淵監督は一塁に向かわず、ヘルメットをたたきつけてマウンドに歩み寄ると両ベンチから選手が飛び出して乱闘騒ぎに。しかし、東尾監督が「ごめん、ごめん」と帽子を取って頭を下げると、2人はマウンド上で抱き合い、記念撮影も。両監督の粋な演出に場内から大きな拍手が湧き起こった。 試合は6―4でセイブが勝利。田淵監督は「満員御礼になって、お客さまは神様ですと言うけれど、今日はたくさんのファンの中で野球をやれて幸せでした」と頭を下げた。往年のレオ戦士らと楽しいひとときを過ごし、大成功に終わったOB戦開催に東尾監督も「(OB戦は)球団が西武になって初めてだったので非常にうれしかった。もうちょっと早くしてほしかったな、という気持ちもあります」と本音を語っていた。
西日本新聞社