専門学校生・冨士川さんに岡山県善行賞 倉敷で用水路転落の女性救助
岡山県倉敷市内の用水路に転落していた女性を救助したとして、玉野総合医療専門学校(同県玉野市)4年の冨士川智子さん(21)に6日、県善行賞が贈られた。 県警倉敷署などによると、冨士川さんは倉敷市内に実家があり、8月5日午後1時ごろ、同市平田の市道を車で通りかかった際、道路脇の用水路に落ちた70代女性と助けを求める家族を発見。車を降りて用水路に入り、女性を助け出して応急措置を施した。女性は自転車で走行中に誤って落ちたといい、軽傷を負ったが命に別条はなかった。 署で伝達式が開かれ、佐伯政昭署長から賞状と記念品を受け取った。冨士川さんは作業療法士を目指して実習に取り組んでおり「体を支えて動かすという日ごろの訓練が生きた。この経験を糧に、就職後も多くの人を手助けしたい」と話した。