松居大悟監督、映画『不死身ラヴァーズ』主題歌を絶賛「未来に向かっていくようなイメージが湧いて、温かい気持ちになりました」
ニッポン放送のリスナーを招待した『不死身ラヴァーズ』ニッポン放送特別試写会が30日、都内にて行われ、監督の松居大悟、音楽/主題歌を担当した澤部渡(スカート)が登壇し制作秘話を明かした。
この映画は、松居監督が10年以上に渡り温め続けてきた渾身のラブストーリー。すでに映画を鑑賞済みの澤部は「すごく変な映画だと思うんです。でも、その変さが強烈にキャッチーでポップ。その感じにグッとくるというか、変であることが誠実な気がして、最高でした」と感想を語る。また、澤部は原作を映画が完成してから読んだそう。「ポップさが(映画と原作と)同質なんですよね。原作の細かいシーンを劇中に持ってきたりしていて、それを見ていたので『なんて愛に溢れた映画なんだ!』と思いました」と松居監督の原作へのリスペクトを絶賛した。 一方で、映画は原作と主人公の男女が逆となっている。それについて松居監督は「(男女逆にしたとしても)テーマというか、エッセンスは映画に“匂い”として残したいと思いました」とこだわりを明かす。そんな本作の主題歌を澤部にオファーした理由については「(この作品は)ポップに見えるけれど、ポップじゃない。独特な雰囲気が漂っているので、映画音楽家が映画に寄せて作るのがイメージできなくて。アーティストの方が主題歌として表現を並走してくれたら良いなと思いました。透き通るような片思いが繰り広げられるので、それを澤部さんの音楽・歌声でやっていただけたら良いなと思いました」と語った。 ただ、澤部は映画の冒頭15分を見て「俺が担当する作品なのか?」と思ったとのこと。「わかりやすく変だから、これは僕じゃなくてもっとコメディに寄った楽曲を作れる方に当てはめた方が良いのかなと。しかし、見ていくうちに自分のニュアンスが出せそうだなと思いました」と作品全体を見て楽曲を制作したと明かした。
その澤部が作った主題歌「君はきっとずっと知らない」を、「この映画の最後に流れるタイトルとしてとても良いと思った」と松居監督。実際に曲を聴いてみて、「スカートの音楽を聴いていても、あんまり聴いたことのない音楽だった。驚きと共に、映画の最後に流れる曲として、未来に向かっていくようなイメージが湧いて、温かい気持ちになりました」と感想を語った。 さらにこの日、来場した観客からの質問に答えるコーナーも楽しんだ2人。最後に、「劇伴をガッツリ担当するのはこれが初めて。楽しい経験をさせてもらいました。自分でも会心の出来と言える曲ができたので、こういう機会をもらえて良かったです。是非皆さん楽しんでください」と澤部。松居監督は「せっかくなので一人でも多くの人に見てほしいので、今日見た感想を友人に伝えたり、SNSなどを使って投げかけてください」とメッセージを送り、観客から温かい拍手が送られた。