【阪神】岡田彰布監督「またゼロなったいうことやろ」 連敗で貯金0 2か月ぶりの4位転落
◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク6-2阪神(15日・みずほペイペイD) 連敗の阪神は貯金が消え、4月16日以来、2か月ぶりの4位に後退した。巨人に抜かれ、勝率5割で並ぶDeNAより勝利数で下位。首位と4ゲーム差は4月13日以来の今季最大タイとなった。交流戦11敗も18試合制の球団ワーストタイ。16、18年はそれぞれリーグ4、6位で終えた。岡田彰布監督(66)は「そら、初回3点は重いよ。今の状況からいったら」と、現実を淡々と受け止めるしかなかった。 ビーズリーが初回、近藤に先制3ランを献上。低調な打線に反撃の力はなかった。4番を任せていた近本を13試合ぶりに1番で起用。1回表、先に好機はつくった。三塁内野安打と二盗で無死二塁。だが、くぎ付けのまま終わり「いい形になってもタイムリー出なあかんやん。ナンボ形つくっても、点取らな」と苦笑いした。 打順について「きのう(14日)は(相手先発が)左(モイネロ)。きょう(15日)は右やし」とだけ語った指揮官。3試合ぶりにスタメンの佐藤輝には4月14日以来の4番を託した。6回1死一塁で右翼線二塁打を放ったが、1軍再昇格後の出場7試合も打率1割6分7厘。復調の気配は「知らん、ないんちゃう」と首をかしげた。第2打席までの凡退で一時、打率1割9分9厘。「1回沈んだけどな、2割を。持ちこたえたな。大山は2割を(2軍調整の)基準にしたんやけど」。ファームにいる主砲を引き合いに意味深な冗談もこぼしたが、そんな状態でも中軸に置くほど全体が苦しい。 勝率5割になった6日には「あしたから開幕」とリセットした岡田監督。再び「またゼロなったいうことやろ」と、再出発を宣言して引き揚げた。(安藤 理)
報知新聞社